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<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク1−7日本ハム>◇第5戦◇19日◇みずほペイペイドーム
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは最終第6戦にもつれ込んだ。リーグ王者のソフトバンクが2連勝で突破王手から痛恨3連敗。3試合とも6点差の完敗で投打に精彩を欠いた。最終決戦は、15日の第1戦で7回無失点の好投を見せたリバン・モイネロ投手(29)が先発。中4日で左腕エースを投入し、日本シリーズ進出を狙う。
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第1戦から2連勝。アドバンテージを含め3勝0敗とし、ソフトバンクは日本シリーズ進出に王手をかけていた。しかし一転、第3戦から3連敗。さらに全て6点差以上の完敗で、合計22失点、得点はわずか4だ。CSファイナルステージで3勝0敗からの3連敗は史上初の屈辱。新庄ハムを先に追い込んだはずが、逆に追い込まれた。
4番に柳田を据える打線改造も実らなかった。先発大津は無念の4回途中3失点。2番手のヘルナンデスも乱調で傷口を広げた。得点はほぼ勝負が決した0−7の7回に飛び出した山川のソロアーチのみ。投打で見せ場がなかった。
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本拠地のはずが、連日みずほペイペイドームは不穏な空気に包まれる。3勝3敗の五分となり、20日の第6戦が最終決戦となった。引き分け以上で日本シリーズ進出。負ければ今シーズン終了が決まる。流れを変えるべく先発は左腕エースのモイネロ。中4日でマウンドに上がる男は「ここまで全員で戦ってきて、積み上げてきたものがある。あとは自分の役割をしっかり果たすだけだと思っている」と力を込めた。
モイネロは15日の第1戦に先発し、7回110球を投げて5安打無失点。中20日もの登板間隔がありながら、チームをサヨナラ勝利に導いた。今季の本拠地日本ハム戦は、CSを含め防御率0・29。先発4試合で1完封を含む計31回を投げ自責1だ。みずほペイペイドームで強力打線の前に仁王立ちしてきたモイネロ。「1球1球に集中して、自分の投球を貫くだけ。チームを勝たせるために、全力で腕を振りたいと思う。とにかく、最後に勝つ。それだけだね」。大一番での快投を誓った。
シーズン最終盤まで覇権を争った日本ハムがCSでも立ちはだかった。突破か、敗退か。セ界王者の阪神に挑むのは小久保ホークスか新庄ハムか。運命の第6戦は王者の意地を見せてほしい。【只松憲】
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