
今回は、そんな「お米」をきっかけに巻き起こった3人の女性のエピソードをお届けします。
エピソード1:義実家の親戚からやっと手に入れた貴重な米を、兄が横取り?
ツツジさん(仮名)は、夫のケイタ(仮名)さんと結婚して3年。実家の近くに住み、仕事帰りや休日には両親を手伝うほど仲の良い家族関係でした。ある日、全国的な「米不足」が話題に。スーパーからお米が消え、ツツジさん夫婦も入手できず困っていました。
そこへ、ケイタさんの親戚(米どころ在住)から「譲ってあげる」とありがたい連絡が。ツツジさんはそのお米を実家にも分け、父母が安心して暮らせるようにと思ったのです。
実家は父と母のふたり暮らしなので、3袋ほどあれば新米が出まわる季節まで大丈夫だとツツジさんは思っていました。ところが2週間後、母から信じられない電話が。
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家族で困っているときに、独り占めなんてひどい……そう思ったツツジさんは兄に怒りを覚えました。でも実は裏には母の嘘が隠されていたのです。
<米不足と母のウソ>貴重なお米を兄が横取り?両親に食べてほしかったのに…ヒドい!【第1話まんが】
エピソード2:さんざん田舎者とバカにしたのに…自分が困ると実家に電話して米を要求する義母
エリさん(30代)は、夫ダイゴ(仮名)さん、そして2歳の娘と暮らし。結婚当初から義母のきつい言葉に悩まされてきました。
「田舎出身なの? そっちの方って何もないでしょ」
「方言、ちょっと恥ずかしいねえ」
笑って受け流していたものの、両親までバカにされ、限界に達したエリさんは義母と距離を置くことに。

そんな折、お米が品薄になったタイミングで、信じられない出来事が。なんと義母が、絶縁状態のエリさんの実家に「お米を送ってほしい」と連絡してきたのです。母からその話を聞いたエリさんは呆然。
「自分で散々、田舎をバカにしておいて、困ったときだけ頼るなんて……信じられない!」

あまりにも腹が立ったエリさんは、縁を切る覚悟で、電話で義母に文句を言い放つことに決めたのです。
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エピソード3:虫入り・黄ばんだ米50キロが義実家から届く!
エマ(仮名)さんは、夫ユウイチ(仮名)さん、息子ナオキ(仮名)くんと暮らしています。義母は親戚の農家からお米を仕入れ、毎年50キロ単位で送ってくるそうです。
本来ならありがたい話ですが、お米には問題がありました。袋を開けると、小さな虫が無数に。よく見ると米粒が黄ばんでいて、においも少し酸っぱい……。そのことを夫に伝えると、「もらったお米に文句を言うなんて、親戚が作ったものをバカにして最低!」と言われる始末……。

虫が苦手なエマさんにとって、お米を研ぐだけでストレス。しかし夫は「せっかくもらったものをバカにするな」「親の気持ちを踏みにじるな」と取り合ってくれません。


どんなにエマさんがお米のこと夫に言っても、むしろ冷たくあしらわれるばかり。その態度がきっかけで、エマさんはとうとう離婚を決意するようになったのです。
<義実家から届く米がムリ!>虫入り・黄ばんだ米50キロにストレス「断っていい?」【第1話まんが】
米が語る「家族の関係性」
ツツジさん、エリさん、エマさん……3人に共通しているのは、「お米」という生活の象徴を通して、家族との心の距離を浮き彫りにしたこと。
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大切なのは、相手の立場や気持ちを尊重し、押しつけず、無理をしない関係を築くこと。新米のシーズンになりましたが、今日も炊きたてのご飯を前に、家族の笑顔が少しでも増えるように……そんなささやかな願いを白いご飯に込めて、美味しくいただきたいものです。
文・岡さきの 編集・編集部