
「ママスタセレクト」と「ママスタコミュニティ」が実施した「自分の葬儀について考えたことはありますか?」というアンケートに、37,490人のママから回答が集まりました。現代のママたちが自分の葬儀についてどのように考えているのか、リアルな意見とともに結果を紹介します。
「こじんまりと家族葬がいい」が最多、約4割
ママたちの回答は以下の通りです。
こじんまりと家族葬がいい:39.8%
やらなくてよい:25.7%
ごく一般的な葬儀でいい:14.3%
のこされた近親者の意思に任せる:10.7%
そのほか:5.2%
なるべく盛大な葬儀にしたい:2.8%
オリジナリティあふれる葬儀にしたい:1.4%
生前葬をやりたい:0.3%
アンケート結果で最も多かったのは「こじんまりと家族葬がいい」で、全体の39.8%を占めました。家族や親しい人だけで静かに送られたいという声が多く、シンプルで負担の少ない葬儀を望む傾向が伺えます。
『家族と親しい親族・親友くらいでいい。葬儀はのこされた家族が悲しみを整理する時間だと思うので、規模は任せる』
『身内だけでいい。「あの人、死んじゃったの?」くらいの感覚でさらっと逝きたい。写真嫌いなので遺影なし』
『直葬でいい。位牌も不要。たまに思い出してくれるだけでいい』
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まだまだコメント募集中!→ママスタコミュニティ 自分の葬儀について考えたことはありますか?
「やらなくてよい」合理的を優先する人たち
次に多かったのは「やらなくてよい」で25.7%。葬儀にお金や手間を掛けたくない、残された人の負担を最小限にしたいという意見が目立ちます。
『ムダにお金を使わず、生きている人を優先してほしい』
『葬式もいらないけれどお墓もいらない』
『今まで母がごちゃごちゃ親戚から言われ葬儀、法事をしているのを見ているから、直葬で散骨、法要なし希望』
『献体を申請済み。大学の共同納骨堂に入る予定で、毎年供養してくれるのでありがたい』
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『直葬でいいと思っている。お葬式は残された人の気持ちを切りかえるための儀式』このグループは、葬儀やお墓にこだわらず、シンプルで合理的な選択を望む傾向が強いです。とくに「直葬」や「散骨」を希望する声が多く、現代における価値観の変化を感じさせます。「葬式にお金を掛けるくらいなら、残った家族で美味しいものを食べてほしい」「自力で成仏できる」など、力強いママたちの声もありました。
「ごく一般的な葬儀でいい」「のこされた近親者の意思に任せる」
「ごく一般的な葬儀でいい」は14.3%でした。伝統的な形式を踏襲しつつ、特別なこだわりを持たないママたちがこの選択肢を選んでいます。従来の葬儀をベースに、家族や親族が納得できる形で送られたいという考えです。
「のこされた近親者の意思に任せる」は10.7%。自分の希望よりも、のこされた家族の気持ちや状況を優先する声が多く聞かれました。
『死んだ後のことは知らないから、簡素にしてほしいとは伝えてある。連絡する人のリストやクレカなどのパスワードはメモ済み』
『自分の意思としては「いらない」けれど、葬式って基本的に残された側のためのものだと思うので任せる』
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『今は毎日生きることに必死で死後のことなんか考えもしない……』この選択肢には、葬儀は遺族の心の整理のための儀式と考える人が少なくなく、柔軟な姿勢が伺えます。残された人が一番楽な方法で、納得して送ってくれればいいと言います。
「そのほか」個性的な意見も。「なるべく盛大な葬儀にしたい」は少数
「そのほか」は5.2%で、明るい希望が寄せられました。
『どのような形でもいいから明るく笑って送り出してほしい。「逝ってらっしゃい! またね」くらいの感じで』
『遺骨は邪魔だから海に撒くか、人工ダイヤにしてほしいと言ってある』「なるべく盛大な葬儀にしたい」は2.8%と少数派。親戚や友人、知人など多くの人たちに盛大に送られたいという希望は、現代のママたちにはあまり主流ではないようです。
「オリジナリティあふれる葬儀にしたい」私らしく
「オリジナリティあふれる葬儀にしたい」は1.4%。自分らしい葬儀を望む声は少数ながら、個性的なアイデアが光ります。
『理想は80代の私がセーラー服を着ている写真が遺影になること。遺影とイェイで写真撮影タイムもほしい』
『仏教やお寺はNG。好きなことばかりを寄せ集めて、最後を送りたい。ロック音楽を掛けてもらって、派手な服をきてもらった参列者とオールナイトパーティ』自分らしさを追求する姿勢が、こうしたユニークな希望に表れているのでしょう。自分の葬式は自分でプロデュースしたい。遊び心にあふれたママたちです。
「生前葬をやりたい」生きている間に会いたい
「生前葬をやりたい」は0.3%と、選択する人は非常に限られていました。生前にお祝いのような形で送られたいと考える人は少数派。でも死んだ後に集まられるのではなく、生きている間に実際に会って、話したいとの思いが伝わってきます。
故人ではなく生きている人のためのお葬式に?
このアンケートからは、現代のママたちが葬儀に対して多様な価値観を持っていることがわかりました。家族葬や直葬を希望する人が少なくなく、経済的・精神的な負担を減らしたい、形式にとらわれずシンプルに送られたいという声も。一方で、ユニークな葬儀を望む人も少数ながら存在し、個々の人生観や価値観が反映されています。また散骨やお墓不要、遺影なしといった意見もあり、伝統的な葬儀の枠組みから離れ、自分らしい最後の形を模索する人が増えているのでしょう。
葬儀は「のこされた人のため」という考えも根強く、遺族の気持ちを尊重する姿勢も見られました。子どものことも考えて、死んだ人より生きている人を優先するとの思いは、現代のママたちに浸透しはじめているのかもしれませんね。
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文・岡さきの 編集・編集部 イラスト・カヲルーン