「女性はいいよね」「男は大変」モヤる発言多めの高収入男性。それでも3回デートしたら…“無理すぎる愛の告白”が待っていた

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2025年10月25日 16:20  女子SPA!

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こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

TBS系ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(火曜よる10時〜/谷口菜津子原作)が話題です。価値観が昭和のまま止まっており、料理は女性が作って当たり前、冷凍食品は手抜きと思う男性・勝男(竹内涼真)。6年付き合っていた彼女・鮎美(夏帆)にプロポーズしまずが、「んー、無理」と断られます。

作ってもらった料理に上から目線で「栄養バランス完璧」などと評価する勝男に、イラっとした女性も多いのではないでしょうか。

筆者のところへ相談に来た女性・美香さん(仮名・32歳/製造業)も、ドラマを楽しく観ている一人です。

◆対等な関係を築ける男性となら、結婚してもいい

彼女の会社には、職場結婚した先輩がいます。残業や出張もいとわなかった女性の先輩が、結婚を機に家庭のために仕事をセーブし、夫の方が昇進していったのを見ていて、不平等だと感じました。

いつか結婚できたらいいなと思っている美香さんは、先輩夫婦のように“不平等”な関係は望んでいません。

結婚に対しては「何が何でも結婚というより、対等な関係が築ける人と出会えたら結婚もいいかな、ぐらいの温度感」だったそうです。

しかしある男性との出会いから、対等な関係にこだわることが難しいと感じるようになります。その男性について、詳しく話を聞いてみました。

◆「対等な関係が理想」という料理好き男性

美香さんはマッチングアプリで、誠さん(仮名)という3歳年上の男性と知り合います。外資系企業勤務で、いわゆるハイスぺ男性でした。

プロフィールには、結婚前提で相手を探していること、料理は好きだから結婚後も積極的にやりたいこと、そして「対等な関係が理想」と書いてあり好印象だったそうです。

料理が好きなのは本当なのでしょう。サブ写真に、パスタや炊き込みご飯の写真がありました。

誠さんとの最初のデート場所は、門前仲町にある彼おすすめの焼き鳥屋でした。

お互いに日本酒が好きなことも分かり、会話は楽しく盛り上がります。誠さんはお酒をどんどん注文して飲みだし、会計は2人で15,000円ほどでしたが、支払いの時に「7,500円で」と言われました。この“きっちり割り勘”に美香さんはモヤっとします。

「おごってほしいわけじゃないんですが、あちらのほうが飲んでいたし年収も高いのに、きっちり割り勘なのがなんでだろうと思いました。でもマッチングアプリの“デートの支払い”の項目は私も彼も『割り勘』にしていたし、こんなものかなと思ったんです」

連絡先を交換し、次も会ってもう少し彼のことを知ろうと思いました。

◆女性はマッチングアプリ無料でいいよね

2人は次もお酒を飲みに行く約束をしたそうです。

「次は、美香さんがお店決めてよ」
「いいですよ」

お店を探すこと自体は問題ないものの、美香さんはなんだか試されているように感じたそうです。

誠さんは「マッチングアプリで他の男性とも会ってる?」と尋ねてきました。

美香さんは初め、これは独占欲からの質問なのかなと思ったそうです。

「実際に会ったのは誠さんが初めてだよ」
「またまた〜、それみんなに言ってない? 女性はマッチングアプリ無料だからいいよね。男は有料だし、全然マッチングしないし、すぐ返信来なくなるし。“メシモク女(食事をおごられるのが目的の女性)”もいて大変」

こんなふうに、誠さんの愚痴が始まりました。

その場は「男性は大変ですね」と合わせるしかありません。しかし、マッチングアプリの料金は美香さんが決めているわけでもなく、愚痴られても困ります。

◆結婚後も働く? 家は買いたい? とやたら詰めてくる

誠さんの愚痴と、おかしな雲行きの会話は続きます。

「男のほうは共働きのつもりだったのに、結婚して奥さんが勝手に仕事を辞めて専業主婦になった同僚がいて、大変そう。美香さんは結婚後も働くよね?」
「そうですね。そのつもりですけど、もし出産したらどうなるか分からないです」

働き続けたい気持ちに偽りはありません。でも美香さんの頭には、妊活のために仕事を辞めることになった友人や、出産してから育児との両立が大変で時短勤務に切り替えた先輩の顔が浮かびます。

「そうなんだ。出産後の復職プランは考えておいたほうがいいよね。美香さんはもし結婚したら、家は買いたいほう?」
「まだ相手もいないのでそこまでは……お相手があることですし、お互いが通勤しやすい場所でいい物件があったら考えるかもしれません」
「そっか。賃貸はもったいないし、できたら、家を買いたいんだよね」
「そうなんですね」

距離が縮まっていないうちから家を買う買わないの話題が出て、美香さんもさすがに不思議な感じはしたそうです。

「でも結婚目的の出会いだし、付き合っても結婚の覚悟が決まらない男より、誠さんぐらい具体的に話をしてくれる人のほうがいいのかもしれない」と思うようにして、次もまた会うことにしました。

◆「条件付きで」交際を申し込まれた

次のデート場所は、清澄白河の美術館でした。美術館を出て街を散歩しながら、結婚も視野に入れて付き合いたいと言われます。しかし、条件付きでした。

「結婚したら、清澄白河か門前仲町あたりのタワマンを購入したいんだけどどうかな? 美香さんの職場の新橋にも通いやすいよ。ローン審査は通るとは思うけど、ペアローンのほうがいい物件買えると思うんだ」

美香さんは告白を断ることにしました。

誠さんのいう“対等な関係”とは、結婚・出産後も働き、ペアローンで家を購入して一緒にローンを返していくことのようでした。

「男女平等って難しい。対等にこだわるより、支え合う関係が築けるほうがいいなと今は思っています」

この出会いから学び、美香さんがよいお相手と出会えることを願っています。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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