コメの民間輸入量、208倍に=今年度上半期、国産米高騰で

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2025年10月31日 08:01  時事通信社

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住友不動産グループのイベントで提供された「カルローズ米」=24日、東京都江東区
 国産米の価格高騰が続く中、民間によるコメ輸入が急増している。財務省が30日公表した貿易統計によると、2025年度上半期の輸入量は8万6523トンで、前年同期(415トン)の208倍となった。最大は米国産の7万714トンで、前年(59トン)の1000倍超に達した。

 政府が無関税で輸入する最大77万トンのミニマムアクセス(最低輸入量)枠以外で民間がコメを輸入する場合、1キロ当たり341円の関税が課される。それでも外国産米の方が割安となっており、今後も民間輸入は活発化しそうだ。

 統計によると、コメの民間輸入は年間でも23年度が730トン、24年度が3011トンだったが、今年度に入り一気に拡大。25年度上半期の国・地域別輸入量は、米国が全体の8割を占め、台湾(6068トン)、ベトナム(3495トン)が続いた。前年同期には実績が見られなかった韓国やミャンマーなどからの輸入もあった。

 国内産米の高止まりは続いており、特に25年産の新米は農協(JA)が生産者に前払いする概算金引き上げで高騰する。農林水産省が公表しているスーパー約1000店舗の平均価格は、9月以降5キロ当たり4000円台で推移している。

 住友不動産グループは24日、東京都内で米カリフォルニア州産カルローズ米の試食イベントを開催。普及活動を行うUSAライス連合会日本代表事務所の小島由美ディレクターは「もっといろいろな人に楽しんでもらいたい」と強調、業務用だけでなく家庭用としても広がることに期待感を示した。 

このニュースに関するつぶやき

  • また輸入に頼るのか…輸入するなら日本米品種を外国で育てて輸入する案はどうなったんだよ。プロジェクト中倒れじゃん。外国品種は日本米みたく単体では美味しく食べられないぞ!
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