
世界の真ん中で咲き誇る日本外交――。これは高市早苗首相(64)が所信表明演説で掲げたキャッチフレーズだが、この実現に向け、高市氏は就任から10日あまりにして過密な外交スケジュールをこなしている。
「26日にマレーシアに飛び、ASEAN(東南アジア諸国連合)の首脳会議に出席すると、28日にトランプ米大統領(79)を東京に迎えて日米首脳会談を行い、30日に渡韓して李在明大統領(61)と現地で会談。そして、31日も韓国でAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議に出席し、同日に中国の習近平国家主席(72)との首脳会談が実現しました」(政治部記者、以下同)
11月22日からは南アフリカでG20首脳会議が控えるが、ひとまずは同盟国のアメリカ、隣国の中国、韓国首脳との会談という山場を越えた高市氏。さっそくの仕事ぶりを評価する声も上がる中、“振る舞い”について一部で波紋を呼んでいる。
「高市氏は日米首脳会談を終えると、トランプ氏の提案で大統領専用機『マリーンワン』に同乗し、横須賀米軍基地で演説に臨みました。演説では、トランプ氏が高市氏を『尊敬している』などと兵隊たちに向けて紹介し、会場のボルテージが高まると、高市氏はぴょんぴょんと飛び跳ねてその場で腕を掲げるポーズを披露。そのほか、トランプ氏から肩を抱かれる場面も。こうした高市氏の振舞いがSNSを中心に議論となり、一部では”幼稚“”対等に見えない“といった指摘が起こっていました」
とはいえ、今回の各国首脳との交流の中で、高市氏の社交的な一面が発揮されていたことも事実。それは、31日、APEC首脳会議の会場での一幕だった。
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各国の首脳が会場入りし、立ち話などを交わす中、早めに着席していた高市氏。高市氏の右隣に座っていたのは、インドネシアのプラボウォ大統領(71)で、資料を読み込むプラボウォ氏を、高市氏は数秒間じっと見つめる。
そして、タイミングを見計らい、高市氏はキャスターが付いた椅子に座ったまま、笑顔でプラボウォ氏に近づいた。高市氏の接近に気付いたプラボウォ氏は、手を合わせて笑顔で挨拶。言語でのコミュニケーションは難しかったのか、高市氏はジェスチャーで意思表示をし、一緒に手元の資料を読むなど、積極的にプラボウォ氏と接する様子だった。
韓国の放送局「MBC」のYouTubeチャンネルでは、この場面だけを収めた動画が公開され、Xの日本のユーザーの間でも拡散。プラボウォ氏との距離を縮める姿に、高市氏のコミュニケーション能力を評価する声が上がった。
《無邪気でシンプルでストレート、しかも予測がつかない人が一番強い》
《完全に「オタクくんに興味あるギャルと、ギャルに話しかけられてびっくりするオタク」の図》
《そうだwそういえばこの人関西のおばちゃんだったわw》
《視線や表情みるに一瞬でアンテナ張ってものすごく相手や周囲の雰囲気を読んでる》
なかには、《石破さんには出来んアプローチ》といった声も……。
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「現地メディアで取り上げられている範囲では、とても自然な距離の詰め方に思えます。さすがに椅子に座りながら近づくのは斬新ですが、本格的な会合が始まる前の空き時間なので、これぐらい砕けている方が、かえってリラックスできるかもしれません。また、急に近づかず、タイミングを見計らっているのも、相手への配慮が見て取れます。東南アジア各国のトップが一堂に会す絶好の機会ですから、昨年のAPECで石破茂元首相(68)が座ったまま握手をしたり、一人でスマホを触るような振舞いよりは、高市氏の方がよほど積極的な姿勢が感じられます」
とはいえ、求められているのはあくまでも成果だ。高市氏の今後に注目が集まっている。
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