
マイナビは10月28日、「正社員2万人の『推し活と仕事』に関する意識調査」の結果を発表した。調査は10月、20〜59歳の正社員2万人を対象にネット上で実施した。
20代では「推し活をしている」割合が半数に迫る一方で、推し活をしている人の約6割が「推し活のために仕事を頑張っている」と回答。私生活の充実が仕事への動機付けに影響している様子がうかがえた。
推し活実施者の8割が「私生活が充実」
20〜50代の正社員全体で「推し活をしている」割合は28.5%だった。年代別で見ると、20代が49.2%と最も高く、若年層ほど推し活をしている傾向が示された。
推し活をしている人にその考えを聞いたところ、「推し活をすることで私生活が充実した」と回答した人は79.4%に達した。さらに「推し活は自分の人生において重要な活動だと思う」も74.1%、「推し活のために仕事を頑張っていると思う」も61.7%と続き、推し活が人生の重要ごとであり、仕事のモチベーションにも影響している様子がうかがえた。
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実際に仕事と私生活の充実度合いを比較すると、「仕事と私生活がどちらも充実している」と回答した人は、推し活をしている人では27.2%であった。これに対し、推し活をしていない人では21.8%であり、推し活をしている人の方が5.4ポイント高い結果となった。
対照的に、「仕事と私生活がどちらも充実していない」という回答は、推し活をしている人では26.7%だったが、していない人では37.1%に上った。推し活が仕事と私生活双方の充実に寄与している可能性が考えられる。
推し活層、「私生活が充実する収入額」を重視する傾向10.5ポイント高く
推し活が仕事のモチベーションにも繋がる中、勤め先を選ぶ際にも私生活の時間が取れるかどうかといった、ワークライフバランスが重視されているようだ。
勤め先を選ぶ際に「私生活の時間が確保しやすいかどうか」が影響するかを尋ねたところ、全体の6割以上(65.7%)が「そう思う」(「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」合計)と回答した。
また、「私生活が充実する収入額かどうか」では、約7割(69.7%)が「そう思う」(「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」合計)と回答した。
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勤め先を選ぶ際に「私生活の時間が確保しやすいかどうか」を重視すると回答した割合は、推し活をしていない人では63.0%だったのに対し、推し活をしている人では72.4%となり、9.4ポイント高い結果だった。同様に、「私生活が充実する収入額かどうか」を重視する割合も、推し活をしていない人(66.7%)と比べて、推し活をしている人(77.2%)は10.5ポイント高く、私生活の充実をより重要視している傾向がうかがえる。
1カ月の平均金額は30代が最多の1万4,692円
推し活に使う1カ月あたりの平均金額は、30代が1万4692円で最多だった。次いで20代(平均1万4026円)、40代(平均1万3093円)、50代(平均1万2540円)と続く。20代は他の年代と比べて年収が低い傾向にあることを鑑みると、収入に対して推し活にかける金額は他年代と比べて大きい可能性がある。「推し」の事例としては、すべての年代で「アイドル」が入っており、活動内容はライブやグッズ購入等だった。
