報道各社のインタビューに答える城内実経済財政担当相=31日午後、東京・永田町 城内実経済財政担当相は31日、報道各社のインタビューに応じ、力強い経済成長の実現に向けて、人工知能(AI)や半導体などの戦略分野で「官民連携フレームを構築する」と表明した。成長戦略担当相として、経済政策の司令塔「日本成長戦略会議」を近く発足させると説明した。主なやりとりは次の通り。
―日本成長戦略会議の目的は。
AI・半導体や造船などの戦略分野に対し、大胆な投資や人材育成といった総合的な支援策を検討していく。肝は「危機管理投資」。官民連携で促進し、経済安全保障などに資する製品やサービスを国内外に提供する。
―低成長の背景は。
労働力の減少は女性や高齢者の労働参加によってある程度補えたが、成長につながる投資は圧倒的に不足している。また、経済指標が改善するだけでなく、成長の果実が行き届き、体感温度が上がっていくことが大事だ。
―国債増発と財政健全化の考えは。
「責任ある積極財政」の下、財政規律を念頭に置き、戦略的に財政出動を行う。財政の信認が揺らがない限り、あらゆる手段を使ってもいい。