「元セクシー女優」として生きていく“3つのデメリット”。誹謗中傷と偏見が生む“見たくなかった現実”とは

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2025年11月01日 16:30  日刊SPA!

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 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。
◆怪しいビジネスのお誘いも…

 元セクシー女優という肩書をフル活用すると、SNSなどで必ず非難の声が挙がる。偏見はもちろんのこと「過去の栄光にすがるな!」や「他に主張できる肩書はないの?」など、細かな部分をチクチクと突かれがちだ。

 ただネットで叩かれるだけならまだしも、“元セクシー女優”と名乗るだけで身の危険が迫ることも多い。賛否両論の意見がある仕事をしていれば、変わった景色を見られるメリットと、それに伴うリスクが絶対につきまとう。

 個人的な話にはなるが、今の芸名を名乗り始めてから怪しいビジネスの誘いをめちゃくちゃ受けた。

 実際に届いたメッセージの一例として挙げるなら、「元セクシー女優さんなので、夜のお店を一緒にやりたいです!」「元セクシー女優の肩書を活かして、会社をやろう」「元セクシー女優なら、男性機能を向上させるサプリの開発をぜひ……」など。

 夜のお店やサプリに関してはわからなくもないけれど、会社の経営は映像メーカーや女優プロダクションでない限り、経歴は活かしづらい。結局、表に出られる都合の良い人間を盾にしたいだけ……といったところ。私のように無名の場合でも誘われるわけだから、知名度が高いと危険性はさらに跳ね上がる。

 変なビジネスを持ちかける人には「セクシー女優=頭が悪い」という考えが根底にあるのか、騙せると思うのだろう。肩書だけでナメられやすいのは、本当に大きなデメリットでしかない。

◆その人の“裏の顔”が見えてしまうケースも

 良い大人なら、面と向かってああだこうだと他者を批判することはできない。だから世の中には“社交辞令”なんて言葉があるのだけど、裏で悪口を言われた話が耳に入れば、人間だれしも傷つくもの。

 現役or元セクシー女優を前にして「面白いお仕事されてますね!」、「最近の女優さんたちは可愛いから」など肯定的な言葉を投げたにも関わらず、裏で「社会の底辺が!」と言われている話は、結構“あるある”だったりして……。

 苦い経験をした業界人は多く、自分の職業と肩書きが災いして誰かの裏の顔を知ってしまうのだ。あくまで個人の主観だが、セクシー女優は特に女性から厳しい目で見られるが、男性陣は「お世話になっている立場」なので、あまり刺々しく否定できない傾向が強い。

◆社会に認められないからこその高収入

 最初から仕事を聞いた途端、冷ややかな視線を注がれるのも落ち込むが、表裏がないだけある意味マシかもしれない。

 私たちは社会に認められないからこそ、その代償として高収入を得ている。批判の対象になろうが厳しい現実を受け入れなければならないが、やはり悪口は落ち込む。そして「見たくなかったあの人の姿」も見える可能性が高いのも、ある意味この商売のデメリットなのだ。

◆誹謗中傷と隣り合わせだからこそ

 サブカルチャー的な立ち位置の人間は、毎日がデンジャラス。常に誹謗中傷とは隣り合わせだし、一般的な“普通”の概念からは遠くかけ離れている。「これも運命」と受け入れられないのならやめる以外の選択肢はなく、間違っても世に認めさせるなんてことを考えるのは良くない。

 先述した通り、認められないからこその高収入、かつ独自のポジションをもらえるからだ。

 正直なところ、かなりデメリットの多い肩書きだが、何だかんだで楽しんでいる自分もいる。楽観的なくらいでないと、たぶんこの肩書きで活動できない。この記事を書いていて、そんな気がした。

文/たかなし亜妖

―[元セクシー女優のよもやま話]―

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

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  • 本文は読んでない。ただ思うことは自分が好きだから選んだ仕事だと思うので誇りを持っても良いかなあ・・?と(お金の為だけかもしれないけど)
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