
「くるめし弁当」を運営する株式会社くるめしは10月30日、「会社の忘年会に関する調査(2025)」の結果を発表。調査は2025年10月に、同社サービス会員で20歳以上の全国の男女592人を対象にインターネット上で実施した。
調査結果によると、忘年会に「参加したい」と考える人が77%にのぼる一方、子育て・介護中の人では約7割が就業時間後のイベント参加に「調整が必要」と回答しており、参加意欲と現実の間に大きな差があることが明らかになった。
子育て中の8割が自由時間は「3時間未満」
今年の会社の忘年会への参加意欲を尋ねたところ、「参加予定」(51.5%)と「どちらかといえば参加したい」(25.5%)を合わせ、全体の77%が参加意欲を示した。
参加したい理由としては、「職場の人と仕事以外でコミュニケーションをとりたい」(55.5%)、「忘年会(飲み会)を通じて職場の人と良好な関係構築のきっかけをつくりたい」(53.7%)が上位を占め、職場での交流へのニーズは依然として高いことがうかがえる。
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しかし、高い参加意欲とは裏腹に、就業時間後に開催される会社のイベントへの参加は、「調整すれば参加できる」人が58.4%で最多だった。だが子育て・介護中の人に限定すると、「調整すれば参加できる」が68.4%と全体より10ポイント高い結果に。「調整しても参加が難しい」「ほとんど参加できない」といった回答も全体を上回った。
参加調整が必要な背景には、時間の制約があるようだ。仕事がある日の自由に使える時間(可処分時間)を尋ねたところ、「1時間未満」(17.7%)と「1時間以上〜3時間未満」(53.2%)を合わせ、1日の可処分時間が「3時間未満」の人は約7割にのぼった。
さらに子育て・介護中の人に限定すると、可処分時間が「3時間未満」の割合は約8割に達し、そのうち「1時間未満」と回答した人は35.3%と、全体(17.7%)と比較して2倍近い結果となった。
また、これまでに会社の忘年会が家族の忘年会や飲み会と重なり、「日程調整や欠席をしたことがある」人は55.1%と、2人に1人が経験していることがわかった。この割合は子育て・介護中の人に限定すると58.7%となり、家庭の事情を優先せざるを得ない状況がうかがえる。
若年層ほどプライベートを重視する傾向が顕著に
会社の忘年会に参加する上でハードルになることとしては、「夜遅くまで参加するのが負担に感じる」(29.6%)が最多で、次いで「会費など経済的な負担が気になる」(19.1%)、「プライベートや家庭の時間を優先したい」(17.9%)が続いた。世代別で見ると、20代・30代では「経済的負担が気になる」が25.8%、「プライベートや家庭の時間を優先したい」が32.3%と、若年層ほど時間的・経済的な負担やプライベートを重視する傾向が顕著だった。
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どのような忘年会であれば参加しやすいかという質問に対し、最も多く寄せられたのは「経済的な負担がない(会費は会社負担)」(45.4%)だった。そのほか、「開催場所(飲食店)に特色がある」(37.8%)、「業務時間内(昼間〜夕方)の開催」(34.6%)を求める声も。20代・30代は特に「経済的な負担がない」(62.9%)、「業務時間内(昼間〜夕方)の開催」(37.1%)を望む声が多かったほか、「開催場所が社内」(19.4%)を望む割合も全体と比べて4.9ポイント高く、負担の少ない形での開催が求められているようだ。
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