倉庫内に積み上げられた政府備蓄米=3月7日、神奈川県内(AFP時事) 農林水産省は5日、政府備蓄米の大量放出により倉庫業者が保管料収入を得られなくなった問題で、補償を検討していると明らかにした。同省幹部が自民党の会合で、「保管経費や、追加的に経費を要した部分について、考え方の整理も含めて協議を進めている」と述べた。
大量放出で収入減が続けば、備蓄米の保管・管理業務から撤退する倉庫業者が相次ぐ可能性もあり、備蓄米制度の存続を危惧する声が上がっていた。倉庫業界は、食料安全保障上も問題があるなどとして、契約期間中に在庫が大幅に減少した場合の補償制度を設けるよう政府に求めている。