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ITエンジニアの業務に欠かせない存在となりつつある生成AI。どのくらいの頻度で使用する人が多いのか──ITフリーランス向けの案件検索サイト「フリーランスボード」を運営するINSTANTROOM(東京都渋谷区)は11月11日、ITエンジニア375人を対象に実施した調査結果を発表した。
直近1カ月間での生成AIの使用頻度を聞いたところ、最も多かったのは「毎日」で78.1%という結果に。「週に数回程度」(15.2%)、「月に数回程度」(2.7%)と続き、使用していたITエンジニアの合計は96.0%に上った。
用途を複数回答で聞いたところ、「情報の要約・調査」が75.0%と最多で、以降は「コード生成・補完」(61.7%)、「アイデア出し・ブレスト」(58.3%)と続く結果に。「設計書・ドキュメント作成」(50.6%)、「メール・資料作成」(47.8%)など、文書の作成に活用する人も半数近くに及んだ。
生成AIツールに課金しているとしたのは57.8%だった。最も多い価格帯は「2000〜4000円」(28.9%)で、2番目は「8000〜1万5000円」(11.1%)、3番目は「4000〜8000円」(6.9%)だった。なお、月額8000円以上を課金しているITエンジニアは18.9%に上った。
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利用しているチャットAIサービスは、「ChatGPT」が97.5%と他サービスを引き離す結果に。「Gemini」(62.5%)、「Microsoft 365 Copilot」(42.5%)、「Claude」(35.3%)と続いた。「Perplexity」は17.2%、「Grok」は12.2%だった。
AIエディタ含むプログラミング支援ツールの利用状況を聞いたところ、最も利用されていたツールは「Cursor」の25.6%で、「JetBrains AI Assistant」(6.4%)、「Devin AI」(5.3%)、「Cline」(3.9%)が続いた。その他、Claude Codeという回答もあった。
一方「利用していない」は64.7%と多数を占め、INSTANTROOMは「AIエディタは導入のハードルが高く、エディタ利用料に加えてAPI等の追加コストも発生するためと考えられる」とコメントしている。
AI機能を持つブラウザの利用状況については、Microsoft Edge(Copilot Mode)が34.4%と最も多く、ChatGPT Atlas(14.4%)、Perplexity Comet(11.4%)が続いた。「Gemini in Chrome」という回答もあった。
「使用していない」は49.2%を占め、同社は「ブラウザベースのAI機能の標準化が進めば、利用率の向上が見込まれる」とコメントしている。
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調査は10月29〜30日、ITエンジニアを対象にインターネット上で実施。375人から回答を得た。
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