帝王切開によって子どものアレルギー疾患リスクが増すことはない

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2025年11月18日 10:00  妊活・卵活ニュース

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帝王切開と子どもの健康
11月12日、福島県立医科大学福島ユニットセンターは、「Scientific Reports」にて、分娩方法と子どものアレルギー疾患に関連性はないと示した。

帝王切開で生まれた子どもは、経腟分娩で生まれた子どもと比べて、アレルギー疾患リスクの増加は認められなかったという。

子どものアレルギー疾患と帝王切開における関係性
近年、世界中でアレルギー疾患は増加傾向にある。日本も例外ではなく、アレルギー疾患は深刻な健康問題であり、子どもにおけるアトピー性皮膚炎、呼気性喘鳴(喘鳴)、喘息の有病率は高い。また、帝王切開による出産も世界的に増え続けている。

帝王切開で生まれた子どもは、経腟分娩で生まれた子どもと比べてサイトカイン(免疫系細胞から分泌されるタンパク質)や腸内細菌叢が異なることが知られており、複数の先行研究ではアレルギー疾患との関連性が指摘されている。

そこで今回、研究チームは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を用いてアレルギー疾患と帝王切開における関係性について検証した。

エコチル調査参加者である母親74639人(帝王切開13756人、経腟分娩60883人)より収集した分娩方法、喘鳴、湿疹、喘息、アトピー性皮膚炎に関するデータに基づき子どものアレルギー疾患率を評価したところ、分娩方法と子どものアレルギー疾患において関連性は示されなかった。

経腟分娩で生まれた子どもと比べて、帝王切開で生まれた子どもでは、1歳までのアレルギー疾患(喘鳴、湿疹、喘息、アトピー性皮膚炎)の発症可能性は増加しなかったという。

(画像はscientific reportsより)

scientific reports

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  • 「帝王切開で生まれた子どもは、サイトカインや腸内細菌叢が異なる」この事実は、免疫機能に差があることを裏付けているわけだが。アレルギー疾患は関係ないだと??
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