(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』の公開を記念して、七海建人役・津田健次郎、夏油傑役・櫻井孝宏の公式インタビューが公開された。
【画像】顔がヤバい!海外でも話題の『呪術廻戦』場面カット■七海建人役・津田健次郎
――ファンの熱量をどのように感じていますか?またファンとの印象的なエピソードなどありますでしょうか?
A:声優として参加する前から原作自体の盛り上がりが凄く、非常に印象に残っています。
僕が七海として『呪術廻戦』に参加すると解禁されたのが週末ですごく盛り上がってくださって。そしてその週明け、月曜日にジャンプが発売されて原作の方で七海が死んだんですよ。その数日の間に温度差と落差がすごくて。そのくらい自分が参加する前から『呪術廻戦』の熱量がすごくて、さらにアニメ第1期の頃から原作との相乗効果でアニメーションも盛り上がっていたので作品の影響力や人気をすごく感じていました。世界にも同時配信されていたので、日本だけじゃなく世界でもすごく盛り上がっているなというのも感じていましたね。実際に海外に行ったら、いろんな外国人に声をかけられて、なんで知っているの?と聞くとほぼほぼ『呪術廻戦』を観てると言っていました。
――「渋谷事変」での七海の最期の独白シーンや呪霊たちとの戦いのシーンはどのようなお気持ちで演じられていたのでしょうか?
A:「渋谷事変」に入る前から結末はわかっていたので、アフレコに入るタイミングで「渋谷事変」ができるんだという気持ちと、卒業してしまうんだなという楽しみと寂しさが同居した様な想いでいました。演じる時は思い残すことが無いように精一杯七海を演じました。
全て演じ終えて自分の中で一度『呪術廻戦』が終わったような感じはありました。七海の最期をすごく丁寧に描いていただいたなと思っていて、監督含めアニメスタッフさんの七海への愛情を感じながら演じさせていただいて、それぞれがそれぞれのパートで七海を送り出したような、愛情と気合いを感じながらみんなであのシーンを作ったというイメージです。
■夏油傑役・櫻井孝宏
――偽夏油の姿で初めて五条の前に現れますが、五条にとっては自分が殺したはずの親友との再会となります。このシーンを演じる上で意識されたポイントなどありますでしょうか?
A:五条が違和感を持つ、不審感、不気味さとか、迷わせるような瞬間にしたいなと思って表現しました。獄門疆に捕えることが目的であってそのために膨大な時間を要して準備をしてきたので。ただ、偽夏油にしてみれば確実に封じ込められるという、何か確信はあったと思うので、ああいう意地悪な物言いをするんですけど、その辺は偽夏油として会話を楽しみたいなという、役の表現もそうなんですけど、私自身が少し楽しんじゃったところがあるかなと思います。
――高専時代、呪詛師時代、そして加茂憲倫、様々な夏油を演じてこられましたが、櫻井さんにとって夏油とはどんな存在でしょうか?
A:高専・呪詛師時代くらいまではアニメ化が決まったタイミングもあり、丁寧に彼を追いかけたので、彼の気持ちがわかるという姿勢でいるのですが、他の道はなかったのか、あったんじゃないかという迷いも含めて、彼が五条と袂を分かつ時に告げた「生き方は決めた」という言葉がすごく印象に残っています。覚悟じゃないんですよね。覚悟はもうとうに決まっていて、生き方を決めた。その生き方が悟が思っているものじゃないのはもう明白だし、もしそれで俺を殺したいんだったら殺せばいいよ、それには意義も意味もあるからねっていう、そういう突きつけ方をした彼の気持ちを悪いものにしたくないと思って収録に臨んでいました。加茂憲倫のあたりからはちょっと難しくて、うまく言えませんがキャラクターのメカニックを考えて表現していました。よくある説明ですけど数学的とか音楽的な取り組みって感じの方法です。声を音として操縦するようなやり方ですね。表現する人間からしてみるとまた違った面白さはあるんですけど、演技としては外れたやり方で難しいですね。「懐玉・玉折」の夏油 傑は楽しかった。楽しいと面白いの段差を一つのキャラクターでじっくり味わっています。