
動画制作会社の事業家集団(東京都千代田区)は、20代と40代の会社員を対象に「昇進と副業の意識」に関する調査を実施した。その結果、昇進による負担と比べて副業で収入を増やすことに魅力を感じる人が7割に達したことが分かった。こうした傾向の背景には何があるのだろうか。
現在の役職に対する給料について、一般社員では「見合っているとあまり思わない」(36.6%)が最も多く、「やや思う」(36.3%)、「全く思わない」(15.2%)、「とても思う」(11.9%)が続いた。
管理職も「あまり思わない」(34.1%)が最多で、以降「やや思う」(35.2%)、「とても思う」(18.2%)、「全く思わない」(12.5%)だった。
現在の職場で管理職になりたいかについては、20代では「あまり思わない」(32.9%)と「全く思わない」(28.9%)を合わせ、61.8%が管理職になりたくないと回答した。40代では「あまり思わない」(36.2%)、「全く思わない」(36.9%)を合わせると、20代より11.3ポイント高い73.1%がなりたくないと答えた。
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管理職を望まない理由は、20代、40代ともに「責任が重くなるため」(20代:57.0%、40代:59.1%)、「業務量が増えるため」(同39.2%、42.7%)、「ワークライフバランスを守りたいため」(同33.4%、41.9%)が上位だった。
●昇進より副業がいい人はどのくらいいる?
現在副業をしている人は、20代で26.2%、40代で15.9%だった。
副業を始めた理由は「収入アップのため」(71.5%)が圧倒的に多く、「物価や生活コスト上昇に対応するため」(31.8%)、「新しいスキルを習得するため」(23.8%)が続いた。
一方、副業をしていない理由は「会社規定で禁止されているため」(20代:33.6%、33.6%)、「ワークライフバランスを守りたいため」(同27.5%、37.6%)、「税務や手続きが面倒なため」(同24.0%、20.6%)が挙がった。40代では私生活との両立を重視する傾向がより強かった。
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昇進による負担と比べ、副業で収入を増やすことへの魅力については「魅力をとても感じる」(25.1%)と「やや感じる」(42.8%)を合わせて約7割が肯定的だった。
本調査は9月30日〜10月2日、20代の会社員508人と40代の会社員509人を対象に、インターネットで実施した。
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