
投資で損しがちなのはどんな人?
ーー投資で損しやすい人に共通点はあったりするのでしょうか。桐谷さん:損をしてしまう人は、大体信用取引をやっているケースが多いですね。余っているお金の範囲で投資している人は、実はほとんど負けません。長期で見れば、株価は明治時代からずっと上昇しており、物価や賃金の伸びをはるかに上回っています。
ですから、余裕資金で投資していれば、一時的に下がっても我慢して待ち、上がったところで利益を確定すれば、儲かるわけですから。
信用取引をやっていると、株価が下がってきた場合、証券会社はお金を回収できなくなるリスクに備えて株を清算するか、「追証(おいしょう)」といって追加資金を求めてきます。それに応じられないと、泣く泣く株を手放さざるを得ない。だから損が確定してしまうわけです。「相場のお金とタコの糸は出し切るな」という格言があります。
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教えてくれたのは……桐谷広人さん
1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。
(文:All About 編集部)
