【陸上】ドルーリー朱瑛里、声震わせ決意「世界と戦うために」 来年から米ワシントン大へ進学

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2025年12月01日 15:12  日刊スポーツ

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あいさつするドルーリー朱瑛里(撮影・滝沢徹郎)

陸上女子中長距離で来年から米ワシントン大学へ進学するドルーリー朱瑛里(岡山・津山高3年)が1日、都内で日本陸連の第12期ダイヤモンドアスリート認定式に出席した。


壇上でのスピーチでは「来年からワシントン大学に進学します。海外の新しい環境になり、言語が違ったり、文化も違ったりしますが、どういう選手になれるのか、今は素直に、楽しみな気持ちでいっぱいです。今までいろいろな困難がありましたが、世界で活躍する選手になるだけではなく、人として応援していただける選手になれるよう、これから全力で競技をしていきたいです。世界と戦うために、これから自分の競技に全力で取り組み、日本から世界へ1歩ずつ挑戦していけたらと思います」と、時折涙で声を震わせながら抱負を語った。


進学理由については「世界で戦うとなった時に、国際的な視点や競技力以外のコミュニケーション、ネットワークは必ずプラスになる。今後も陸上に携わっていきたいと思っていて、自分にプラスになると思って選択しました」と説明。今年10月にはシアトルの校舎も訪れたといい「環境が整っているのも決め手でした。コーチも生徒思いで熱心。そこにひかれたという理由もあります」と明かした。


ドルーリーはカナダ人の父と日本人の母を持つ18歳。中学3年生だった23年1月に全国都道府県対抗駅伝で17人抜きの驚異的な走りを披露し、陸上界のニューヒロインとして注目を浴びた。高校2年生だった24年にはU20アジア選手権1500メートルで金メダルを獲得し、同日本選手権でも7位入賞。今年11月にワシントン大陸上部のSNSで加入が発表された。入学時期は来年9月。来季は8月のU20世界選手権(米オレゴン)、同9月開幕のアジア大会(名古屋)を目指すといい「結果を出せるような年にしたい」と抱負を述べた。


ダイヤモンドアスリートは、国際大会での活躍が期待できる次世代の競技者を中長期的に強化・育成するプログラム。第1期生には、女子やり投げでパリ五輪金メダルの北口榛花や男子100メートルで世界選手権2度入賞のサニブラウン・ハキームらがいる。

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