【ソフトバンク】有原航平は日米争奪戦、すでに巨人が調査 3年契約終え一定条件満たし自由契約

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2025年12月03日 05:01  日刊スポーツ

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ソフトバンク有原航平(2025年10月撮影)

ソフトバンクで3年連続2桁勝利を挙げた有原航平投手(33)が2日、異例の形で今オフの補強の目玉に躍り出た。この日にNPBが公示したソフトバンクの保留者名簿から外れ、自由契約となった。日本ハム、メジャー、ソフトバンクと渡り、ソフトバンクでは在籍3年間で2度の最多勝に輝いた右腕は日米42球団との交渉が可能になる。メジャー再挑戦も視野に、国内では巨人が獲得調査するなど争奪戦は必至だ。


   ◇   ◇   ◇


有原が極めて異例の形で自由契約になった。ソフトバンクとの3年契約が満了。この日、NPBが公示した保留選手名簿から外れ、自由契約となり日米全球団との交渉が可能になった。


有原は20年オフに日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャー挑戦。23年から新天地ソフトバンクで日本球界復帰を果たした。在籍3年間で69試合に先発し、通算38勝21敗。昨季からは2年連続14勝を挙げ、ともに最多勝を獲得している。


ただ、3年契約満了時に一定の条件を満たせば自由契約となる条件が盛り込まれていた。三笠杉彦取締役GMは自由契約になった経緯について「(有原本人と)話し合った結果ではありません」と説明。エースとして活躍した有原の自由契約は既定路線だった。メジャー再挑戦への意思も持っており、国内では先発補強を目指す巨人など複数球団が獲得調査を進めている。国内FA組、海外FA組を含めても今オフ最注目の存在に躍り出た。


来季は34歳シーズンも右腕は衰えを知らない。ゲームメーク能力は球界屈指。序盤に失点を重ねても先発としての責任投球回はゆずらなかった。今季先発した26試合のうち、5回持たず降板したのは2試合のみ。昨季も26試合中1試合だった。今年の日本シリーズでは第1戦と第5戦に先発し、5年ぶりの日本一に貢献。ソフトバンクサイドも正式に他球団流出が決まればかなりの痛手になる。


ソフトバンク三笠GMは「(残ってほしい)スタンスは変わらない」と話すが、他球団移籍の可能性が高い。球団としてはすでに獲得が決定的になっている台湾プロ野球味全のエース、徐若熙(シュー・ルオシー=25)投手に加え、同じく自由契約になったDeNAケイらの動向に注視していくとみられる。


◆メジャー再挑戦選手メモ 過去に日本→大リーグ→日本→大リーグとプレーしたのは木田優夫と岡島秀樹の2人だけ。木田は巨人、オリックスを経て98年オフにタイガースへ移籍。00年途中にオリックスへ復帰し、02年の浪人の末に、03〜05年にドジャースとマリナーズで14試合に登板した。岡島は07〜11年にレッドソックスで261試合に登板した後、12年にソフトバンクと1年契約。翌年はアスレチックスとマイナー契約を結び、5月にメジャー昇格し5試合を投げた。


◆巨人の先発事情 菅野がメジャー移籍した今季は故障と不振が目立った。山崎がチームトップの11勝。開幕投手を務めたエース戸郷は2度の登録抹消を経験するなど8勝と苦しんだ。赤星、井上ら期待の若手もケガでシーズン途中に戦線離脱。今季6勝のグリフィンは保留者名簿から外れた。来季に向けて米報道では、今季米大リーグ・レイズでプレーしたフォレスト・ウィットリー投手(28)と契約したと伝えている。


◆保留者名簿 球団は毎年11月30日以前に、コミッショナーに次年度選手契約締結の権利を保留する選手を全保留選手名簿として提出する。名簿は12月2日に公示される。記載された選手は外国のいかなる球団をも含め、他の球団と選手契約に関する交渉を行うことが禁止される。記載されない選手は12月2日に自由契約選手として公示され、いずれの球団とも自由に選手契約を結ぶことができる。

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