
2026年4月10日に公開される劇場版『名探偵コナン』シリーズ第29弾のタイトルが12月3日に発表され、ファンの間で話題を呼んでいる。タイトルは『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』。注目されているのは「堕天使」の読み方だ。
「堕天使」は素直に「だてんし」と読ませる
長年のシリーズファンであれば、漢字部分に独特な読みを当てるのが定番だと知っている。ところが今回、「堕天使」は素直に「だてんし」と読ませる。この“異変”に、X上では「珍しいね。いつも難解な読み方なのに」「え?フツーにだてんしって読むの?」など、ファンは想定外の読み方だったようで─。
「劇場版『名探偵コナン』といえば、独特なタイトルの読み方が恒例となっています。2023年公開の『黒鉄の魚影』は“サブマリン”、2024年の『100万ドルの五稜星』は“みちしるべ”、そして2025年の『隻眼の残像』は“フラッシュバック”。漢字を見ただけでは到底読めない当て字の数々が、作品の個性としてファンの間では楽しみのひとつとなっていました」(アニメメディアライター・以下同)
実は、コナン映画のタイトルには一定の法則があると言える。『ハロウィンの花嫁』『天国へのカウントダウン』など、カタカナ部分が既に含まれているタイトルでは、漢字部分を素直に読ませる傾向がある。今回の「ハイウェイ」もカタカナ表記。そう考えれば、「堕天使」を「だてんし」と読ませることは、法則に則っているとも考えられる。
一方で、「どうせ深読みさせてくる」「なにか罠に違いない…!」といった声もあり、シリーズのセオリーを熟知するファンほど、この“素直さ”に裏があるのではないかと勘繰ってしまうようだ。
|
|
|
|
ティザービジュアルの雰囲気に期待
タイトルの読み方への衝撃もさることながら、ファンが熱視線を注いでいるのが「誰がメインキャラクターになるのか」という点だ。 「ハイウェイ」という単語からは、カーアクションやスピード感のある展開が予想される。さらに「堕天使」という不穏なワード。これらを組み合わせ、ティザービジュアルの雰囲気も加味した結果、ファンの考察は「警察学校組」、安室透(降谷零)たちへの関与に集中しているようだ。
「過去作『ハロウィンの花嫁』でも人気を博した松田陣平、萩原研二、そして主要キャラクターとして世良真純が5年ぶりに登場します。新作のティザービジュアルの真ん中にいる萩原千速は、映画初登場ながらも警察学校組の物語をさらに広げる存在でもあります。特に注目されているのは千速と世良がいずれもバイク乗りという点で2人の対決や協力などが描かれるかもしれないと、ファンの間では話題になっています」
近年のコナン映画は、興行収入100億円突破が「目標」ではなく「最低ライン」という異次元のフェーズにある。2023年公開の『黒鉄の魚影』で約140億円、2024年公開の『100万ドルの五稜星』では約150億円超えを記録し、今年の『隻眼の残像』もそれに迫る数字を叩き出した。
「警察学校組の登場と過去の傾向から興行収入100億円は堅いのではないか、と思いますが、前2作を超えられるかは公開後の口コミ次第になるのではないでしょうか。コナン映画は安定した集客力を持つため、大きな失速は考えにくいと思います」
殉職した2人の警察官、疾走する白バイ、そして「堕天使」という不穏な言葉。タイトルの真意が明かされるとき、すべての謎が解ける──とは限らないのが、コナンの常だ。
|
|
|
|
