
Q. 買ってはいけない株と買うべき株、どう見分ければいいですか?
「優待内容や配当を含めて、買ってはいけない株、または買うべき株について、判断基準などがあれば教えてください」(呑兵衛さん/60代/会社員)A. 「配当がなく、優待が異常に良い銘柄は避けた方がいいでしょう。一方、総合利回りが4%以上あれば、合格ではないでしょうか」(桐谷さん)
最近また株主優待ブームが来ているように思います。優待を新設すると株価が上がることが多く、配当と優待を合わせた「総合利回り」が10%を超える銘柄も出てきました。そうなると、2日連続でストップ高になることもあるんです。私は、「配当と優待を合わせた総合利回りが4%以上なら合格」と言っています。注意が必要なのは、配当がゼロで優待だけが異常にいい株です。これは危険で、優待廃止のリスクが高いです。
やはり配当をしっかり出し、そのうえで優待を提供している会社が信頼できます。いくら優待が魅力的でも、赤字の会社は要注意です。基本的に赤字か黒字かは、「配当を出しているかどうか」でも見分けることができます。
また中には、一時的に株主を増やすために、いわば“エサ”のように優待を出しているケースもあります。そうしたものに惑わされないよう、注意して見極めることが大切です。
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1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。
(文:All About 編集部)
