ママスタ子育ての強い味方になってくれる幼稚園や保育園。特にお子さんの初めての社会生活の場となると、いろいろと不安や悩みを相談したくなりますよね。そんななか、ママスタコミュニティには「幼稚園にお願い=面倒な保護者になるかどうか」というタイトルでこんな相談がありました。投稿者さんのお子さんは幼稚園に入園予定で、もうすぐ面談があるそうです。その際にお子さんの見た目の先天的な病気について園に相談しようと思っているそうなのですが……。
『先生に「もし友だちに見た目のことを少しでも言われた場合は教えてほしい」とお願いするのは面倒な保護者でしょうか? 理由としては「言った子を特定したい!」「どうにかしてやりたい!」ではないです。もちろん先生を責めるためでもありません。わが子の気持ちのフォローをしっかりしていきたいと考えているからです。今後、小学校に上がればもっといろいろな子がいるので、今のうちにフォローをして心が折れないように育てていきたいです。旦那からは「見た目はとても軽度で分かりにくいからいちいちお願いしなくてもいい。面倒な親扱いになる」と言われたけれど、傷跡があったり多少の違和感はあるので気づく子は気づくと思うのです』
お子さんの体には先天的な病気が原因で、傷跡があるという投稿者さん。入園にあたって、友だちからその傷跡のことで何か言われた際には報告してもらえるよう、相談したいと考えているのだとか。誰かを責めるためというわけではなく、わが子のためという理由も綴っていました。しかし「これはやりすぎ?」とママたちに意見を求めています。
面倒くさい親認定はされてしまうかも
『私が先生だったら正直、面倒くさい親御さんだなと思ってしまう。いくら「言った子を特定したいとか先生を責めるつもりはありません」と真摯に伝えたとしても、内心は分からない。先生からすればリスクは拭えないし、むしろその危険がある親御さんだと思われかねないよ』
『心配なのは分かるけれど、逐一報告は求めすぎだよ。親として心配している旨を先生に伝えておけば、子どもが困るほど見た目に突っ込むような子がいたらフォローしてくれる』
『違うところを「なんで違うの?」と単なる疑問として言葉にする子、いて当然だと思う』
ママたちからは「面倒な親だと思われるのでは?」というコメントが寄せられました。投稿者さんとしては、見た目のことを言った友だちや先生を責めるつもりはないそうですが、幼稚園側としては、万が一のトラブルを避けたいという思いがあるかもしれません。保護者同士のトラブルになったり、幼稚園側の対応にクレームをつけられることを想像してしまうのではないでしょうか。ましてやお子さんはまだ入園しておらず、性格も分からない状態です。その相談内容を引き受けるのは難しいと判断される可能性は高いでしょう。また先生は何人もの子どもたちを見ているわけですから、すべての出来事を報告することは物理的に不可能です。「友だちから傷のことを言われた」とわが子から直接報告を受けたが幼稚園からは報告を受けていない、となる可能性も十分にあり得ます。
不安な気持ちを事前に伝えておくのはいいと思うよ
『理由がしっかりしているから私はいいと思うよ』
『あなたが上のお子さんのときに特別面倒なことをやっていないなら、先生もあなたの言っている内容を理解してくれるはず。だから気にしなくてもいいんじゃないかな?』
『やりすぎじゃないよ。 私の同級生に心臓の手術跡がある子やケロイドの跡がある子がいた。その子たちが休みのときに「絶対に触れちゃダメ」と注意されていたもの』
一方で投稿者さんの相談内容は決してやりすぎではないと考えるママも一定数いました。わが子を思う気持ちが強いことや、上のお子さんがいたとして、園側に特に問題視されていなければ、「面倒な親ではない」と考えるママもいるようです。実際に傷跡がある同級生がいたというママからは、先生から配慮するように指導されたという体験談も。「逐一報告してください」という過度な要求を突きつけるのではなく、不安な気持ちがあることを伝えたうえで、今後のフォローにつなげるために相談しておくのは、ひとつの賢い選択といえるでしょう。そうすることで幼稚園側も何かあったときのフォローがしやすいですし、余裕を持った対応ができるはず。「言ってくれればよかったのに」となるよりも「言ってくれて助かる」となった方がいいケースもありますから、そこは幼稚園の考え方にもよるかもしれませんね。
求めすぎでは?お子さん自身が説明できるように教えてあげて
『すべきことは友だちに傷跡について聞かれたらどう答えるかをわが子に教えること。「病気を治した跡なんだよ!」って言えば、普通はそれで話が終わる。「それ以上しつこく聞いてくる相手がいて、困ったら先生に助けてって言おうね」って教えれば大丈夫だよ。子どもを信じて任せてみたら?』
『お子さん自身がきちんと説明できるようにした方がいいのでは? 誤魔化さずに事実だけを説明すればいい』
『言われる前から問題視するのはどうかな。フォローは大事だけれど、問題が起きる前から心配していたら子どもも逆に気にしてしまうと思う』
投稿者さんがお子さんのことを心配する気持ちはよく分かります。これからも傷跡のことを指摘されることはあるでしょうし、もしかしたら傷つくことだって考えられます。そのための予行練習や親としての心構えとして幼稚園に協力を仰ぐつもりで報告をお願いしたいのでしょう。しかし幼稚園に何かを求めること以上に大切なのは、お子さんに傷跡のことで何か言われたときの返事の仕方を教えることではないでしょうか。恥ずかしいことではないですし、お子さんも堂々としていいはず。それを先回りして親があれこれ気を揉んだり先生と話し込むと、お子さんが傷跡に劣等感や罪悪感を覚えたり、恥ずかしいと感じるのではないでしょうか。先生には傷跡がある事実や、不安な気持ちがあることは伝えるにとどめておけば、何か起きたときにはフォローや対処してもらえるはずです。ママたちからはお子さんに傷跡は恥ずかしくないことや、何か言われたらこう返せばいいと教え、お子さんを信じて強く育てていくことを推奨するコメントが多く寄せられていました。投稿者さんはママたちのコメントを参考に幼稚園やお子さんへの伝え方を考えてみてほしいですね。
文・AKI 編集・あいぼん イラスト・Ponko
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