衆院予算委員会で自民党の柴山昌彦氏の質問に答弁する高市早苗首相=9日午前、国会内 衆院予算委員会は9日午前、高市早苗首相と関係閣僚が出席して2025年度補正予算案の基本的質疑を行い、実質審議に入った。選択的夫婦別姓制度の議論に絡み、首相は旧姓の通称使用の法制化について「与党と緊密に連携しながら必要な検討を進める」と意欲を示した。
首相は、結婚に伴って姓を変えた人による旧姓の通称使用により「社会生活で不便や不利益を感じる方を減らせる。法制化で効果はさらに大きなものになる」と述べた。自民党の柴山昌彦氏への答弁。
首相は、台湾有事を巡る自身の国会答弁を受けて悪化した日中関係について「懸案や課題を減らし理解と協力を増やしていく方針に変わりはない。状況を注視し適切に対応する」と強調した。小泉進次郎防衛相は、中国軍機が自衛隊機にレーダーを照射したことに関し「冷静にかつ毅然(きぜん)と対応し、警戒監視活動に万全を期す」と説明した。

衆院予算委員会で答弁する小泉進次郎防衛相=9日午前、国会内