急成長の「まんが日本昔ばなし」公式YouTube、権利元が語る運用の現状

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2025年12月11日 18:00  おたくま経済新聞

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急成長の「まんが日本昔ばなし」公式YouTube、権利元が語る運用の現状

 いつの間にか開設され、発見されるやいなや登録者が爆増したアニメ「まんが日本昔ばなし」の公式YouTubeチャンネルおよびXアカウント。一方で、公式ホームページ等からのリンクが見当たらなかったため、ネット上では「本当に公式なのか?」といぶかしむ声も一部で上がっていました。


 確かに公式サイトなどからリンク誘導は行われていませんが、この2つのアカウントは正真正銘「本物」です。おたくま経済新聞編集部では権利元である「愛企画センター」に取材を申し込み、現在の運用についてうかがいました。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


■ ひっそり始動するも、発見されるや否や急激に注目

 事の発端は、「まんが日本昔ばなし」の公式YouTubeチャンネルおよびXアカウントが10月にひっそりと開設されたことに始まります。開設以降は、公式から特段の告知もないまま静かに運用が続けられていました。


 ところが、12月7日に事態は一変。YouTubeチャンネルの存在がネット上で拡散されると、発見から数日でXのフォロワー数は約1万7000人、YouTubeのチャンネル登録者数は約17万2000人(数字は記事執筆時点)へと急増。


 かつて「まんが日本昔ばなし」を観ていた人たちからは歓喜の声が湧き上がり、SNSでは懐かしむ投稿や、作品の再評価につながるコメントが相次ぎました。


■ まだ検討しながらの運用

 今回取材に応じてくれたのは愛企画センターの広報担当者。


 まず、改めて「今回話題となっているアカウントは御社が運営している本物で間違いないか?」と確認したところ、「『まんが日本昔ばなし』の公式XおよびYouTubeアカウントは、愛企画センターが運営している正式な公式アカウントでございます」との回答を得ています。


 あわせてアカウント開設の経緯や今後の運営方針についてもたずねたところ、「公式アカウント開設の経緯や今後の運営方針につきましては、現時点では詳細をお伝えできない部分もございますが、より多くの皆さまに長く作品を楽しんでいただけるよう、今後の展開や企画について社内で検討を進めております」とのことでした。


 まだ検討中の部分が多く、詳細について聞くことはかないませんでしたが、アカウント開設後も社内では運用方針の検討が続けられていたようで、その影響はチャンネルの更新状況にも徐々に反映され始めているようです。


■ 一部動画が非公開となるも、理由は「前向きな対応」

 実際、当初公開されていた「カチカチ山」をはじめとする一部の動画が、現在非公開(または削除)にされる状況となっています。


 ファンからは心配の声も聞かれていましたが、公式Xでは12月11日、「公式YouTubeでは現在、著作権保護のための整備を進めています。その過程で、動画の公開数を一時的に調整しております。作品を正しく守り、長くお届けするための前向きな対応です」と状況を説明。


 動画が見られなくなったのはトラブルではなく、あくまで「作品を正しく守るため」の体制を整える一環のようです。


 今はまだ段階的に運用していることもあり、今後もさまざまな変化が生じる可能性があります。しかしながら、それらは本格的な展開に向けた準備の一部と見られ、着実に体制が整えられていることの表れとも言えるでしょう。


 公式の正式な動き出しを楽しみに、そして気長に待ちたいところです。



<記事化協力>
株式会社愛企画センター


<参考・引用>
まんが日本昔ばなし【公式】(@aikikakucenter)


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025121108.html

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