「すごい挑発ですね」と記者怒り…斎藤知事 年内最後の会見でも批判噴出、“逃げ回答”繰り返し場内では怒号も

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2025年12月23日 17:30  web女性自身

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12月23日、兵庫県庁で行われた年内最後の定例記者会見。この日、斎藤元彦知事(48)が追及を受けたのは、17日に県が発表した「播磨灘の牡蠣応援プロジェクト」だった。



「カキの水揚げ量で全国4位を誇る兵庫県ですが、播磨灘のカキの8割が“へい死”する被害が発生するなど、今年は深刻な不漁に見舞われています。県議会では12日、カキ養殖事業者に対する支援を含む補正予算が成立。別途で発表された『応援プロジェクト』は、ふるさと納税による寄付を活用した観光施策で、カキ産地への誘客を図ります。なお、寄付金は生産者に直接支払われるわけではなく、知事は17日の定例で『専門家によるコンサルティング』『旅行会社を対象としたモニターツアー』などと寄付金の使い道を説明しています」(在阪記者)



23日の定例では、プロジェクトで集まった寄付金の使い道をめぐって、記者からこんな質問が飛んだ。



「コンサルティング業務をする専門家のギャラ、セミナーの開催。旅行会社でモニターを募って、旅行を実際にしてもらう、これの旅費。そして、実際に現地で色々体験をする、何かを買う、そこにお金が落ちる。地元に落ちるお金って正直そこの部分だけで、ほとんどが地元ではないところに行く。牡蠣の業者の人どころか、地元にすらお金がほとんど落ちない制度ではないのか」



この質問に対し、斎藤氏は「記者さんの個人的な見解としては承っておきますけど、今回は西播磨の観光をしっかり磨き上げて誘客につなげることが大事だと思います。色々な指摘は個人的な見解として承っておきますけど、西播磨地区は今回の不漁で大きな影響を受けていますので、しっかり観光面からも応援していくことが大事で、その趣旨にご理解いただいた方に、ふるさと納税もしていただきたいと思います」と返した。



すると、記者は「記者の個人的見解という言い方はとても失礼です。それだけはちょっと指摘させていただきます」と注意し、こうも語った。



「記者個人の見解とか、先ほどお答えした通りとか、今年の8月から久しぶりにこの会見に参加していますが、本当にこういう失礼な答えが非常に多い会見ということで、3年ぶりに戻ってきて大変驚いています。何でもかんでも“個人の意見”ということにすれば、いくらでも逃げられてしまう。令和8年はこういった正面から答えない形ではなくなることを願って、質問を終わります」



ところが、斎藤氏は目をカッと開きながら、やや早口で「個人的な見解として承っておきます」とまさかの“応戦”。これには記者も、「すごいですね、挑発が」と呆れるのみだった――。



このやり取りに対しては、他の記者からも「幹事社さん、今のは注意した方がいいでしょ!」「こんなん完全に言論弾圧やんけ。黙ってたらあかんよ!」「幹事社さんは何か言ってください!」と怒号が発生。幹事社の記者は、「知事におかれましては、質問の趣旨を捉えて真摯にお答えいただきたい」と注意しつつ、「発言は当たった時にお願いします」と不規則な発言の自制も促していた。



昨年11月の県知事選で斎藤氏が再選を果たしてから、1年が経過。この間に開かれた定例会見では、参加した記者からの不満が頻繁に伝えられていた。



「斎藤氏の“答えない”姿勢はたびたび指摘されてきました。たとえば今年11月、県知事選で斎藤を応援するために『二馬力選挙』を展開したNHK党の立花孝志被告(58)が、亡くなった元県議への名誉棄損の疑いで逮捕、起訴された際も、一貫してノーコメント。最近では、定例会見で幹事社から率直に答えるように求められる場面がしばしば見られます。また、12月3日の定例では、“答えない”ことを記者から追及され、会場で怒号が飛ぶ中、斎藤氏が半ば強制的に会見を終了し、退出する騒動もありました」(前出・在阪記者)



今回の会見で記者が求めたように、来年は“真摯に答える”斎藤氏に期待できればいいのだが……。

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