米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)=4月10日、ワシントン(EPA時事) 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)は26日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の総資産額が6450億ドル(約100兆円)に達し、世界一の富豪の座に返り咲いたと報じた。米東部デラウェア州の最高裁判所がマスク氏の巨額報酬を有効と認め、法廷闘争が終了。人工知能(AI)ブームと報酬復活により資産が急増したとしている。
米ブルームバーグ通信が9月に公表した長者番付では、マスク氏の総資産額は3850億ドル(約60兆円)と、米IT大手オラクルの共同創業者ラリー・エリソン氏の3930億ドル(約61兆円)を下回り、首位を明け渡した。FTは、現時点までにマスク氏の資産は50%近く増えたと分析している。
FTは「AIブームのもうひとりの勝者」として、米半導体大手エヌビディア創業者のフアンCEOを挙げた。同社の時価総額は10月に一時、世界で初めて5兆ドル(約780兆円)を突破。フアン氏の総資産額は1560億ドル(約24兆円)と、年初から40%近く増え、米国で8番目のハイテク長者になった。