
夫婦として積み上げてきた日々が、たったひとつの事実によって一気に崩れ去ることがあります。旦那から突然「隠し子」の存在を知らされたとしたら、ママたちは現実を受け止められず、怒りと悲しみの狭間で立ち尽くしてしまうでしょう。今回は、幼い子を育てながら家庭を守っていた投稿者さんが、旦那さんの裏切りによって突きつけられた選択について考えていきます。
『旦那が結婚後に関係を持った女性との間に子どもが生まれていました。認知はしていないけれど、DNA鑑定で旦那の子であることは本当のようです。子どもは今1歳で、旦那はその女性に毎月3万円を振り込んでいるそうです。うちの子どもは2歳。何の問題もなく幸せな家庭だったのにどうすれば……。離婚せず、うちの子にはきょうだいがいることも伝えず、何もなかったことにするべきでしょうか?』平穏な生活が一瞬で崩れ去ったとき、あなたならどうしますか?
隠し子はアウト。別れを選ぶという決断
投稿者さんの心情に寄り添う声として、届いたのは離婚一択という意見でした。
『毎月3万円で何とかなると思っているような旦那なら別れます』
『旦那に借金をさせて一括で養育費と慰謝料をもらって、さようなら。相手の女には慰謝料をとって「近くに住むな」と警告。あとは知らない』旦那さんが隠し子を隠すために嘘を重ね、平然と生活を続けてきた事実が何よりの裏切りです。「もう一度信じることはできない」と考える人が目立ちました。また同じように隠し子問題を経験した人の声もありました。
『私がパートで働きながら家事育児をしているときに他の女と子作りしていたと思ったら、殺意どころじゃなかった。うちは離婚した。子どもは中学生になったけれど、きょうだいがいることも知らないよ』裏切りを繰り返すケースも少なくないようで、今後も平穏に暮らせるとは限らないという不安がにじみます。
|
|
|
|
墓場まで持っていく。再構築は地獄だけど
一方、離婚せず生活を守る選択を勧める声も、実は少なくありませんでした。
『何もなかったことにしたいなら、それを貫くべき』
『シングルは本当に大変。クズ男でも父親として存在価値があるなら、子どもを健全に育て上げるまでは利用しましょう』現実問題として、離婚すれば経済状況は大きく変わります。2歳の子どもを抱えて、投稿者さんがひとりで奮闘すれば、理不尽な思いにかられることもあるかもしれません。母子家庭の苦労を間近で見てきた人ほど、家庭を守った方がいいと考える傾向が強いようです。投稿者さんは旦那さんを「いないもの」として考えてもいいとのコメントもありました。お金は大事です。冷静に生活を守ることを見つめてもいいのでしょう。
『財産はすべてあなた名義に。旦那の死後のトラブルを避ける準備さえすればいい』
『慰謝料より今後の生活の方が大事。年金も含めてね。割り切れるなら妻の座を守った方が得』損得で見ると「離婚しない方が有利」という現実はたしかにあるのかもしれません。相手女性との関係は切ってもらい、月3万円の養育費は目をつぶる選択肢もあるとママたちはコメントします。
|
|
|
|
しっかり旦那と向き合わないと未来は見えない
ただ離婚するにしろしないにしろ、避けて通れないのが旦那さんとの話し合いです。
『DNA鑑定をしている以上、旦那が死んだら大問題。認知はいつでもできる。今のうちにどうするかしっかり話し合って』
『離婚するにせよしないにせよ、子どもが大きくなったら伝えないと相続で揉めると思う』旦那さんが隠し子を認めるつもりがあるのか、養育費をどうするのか、相手女性との関係をどう整理するのか……。それらを曖昧にしたままでは、いずれ再び大きなトラブルになるかもしれません。また、旦那さんの人間性に疑問を投げかける声もありました。
『子どもが生まれても養育費すら払わないで平然としていたら、旦那を軽蔑する』父親として責任を果たすべきという意見と同時に、誠意とは何かをあらためて考えさせられるコメントです。たしかに生命を軽んじているような男性なら、家族も大切にできないのかもしれません。
最後に決めるのは自分。心のケアを最優先に
そして、ママたちは決断に正解はないと言います。
『もうすでに産まれてしまっている子どもがいるのなら、なかったことにはできないよね……。気持ちの折り合いをつけながらひとまず頑張るか、スパッと離婚してしまうか。少しでも投稿者さんが納得のいく形に』
|
|
|
|
『表面上は元通りの家族団らんの時間でも、「旦那は他の女性と子どもを作ったんだよな……」とふっと思い出す瞬間があると思う。それでも平気でいられるメンタルの持ち主かどうかですよね』裏切りの痛みは深く、簡単には癒えないのではないでしょうか。家族として関係を続けていくことが精神的な負荷になるなら、離婚という選択は決して逃げではありません。家族を守るために離婚しないという判断も、強い覚悟が必要になります。どちらを選ぶにしても、投稿者さんの心が壊れてしまっては意味がありません。信頼できる第三者や専門機関に相談しながら、自分と子どもにとって最善の道を探すことが大切なのでしょう。
隠し子の事実は、愛や信頼、家族の形を根底から揺るがす出来事です。ぐらついた現実のなかで何を選び、どんな未来を築くのか……その答えを見つけるのは投稿者さん自身なのでしょう。裏切りを受けたとき、人は簡単に前を向けないかもしれません。どうかひとりで抱え込まず、心の平穏を取り戻すための最良の選択をしてほしいと思います。
文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・Ponko
