
結婚生活が20年を超えると、夫婦の関係も落ち着き、喧嘩が減る……そのようなイメージを投稿者さんはもっているようです。お互いの性格もクセも理解し、わざわざ火種を生むことを避けるようになる。理想としてはそうかもしれません。でも実際の夫婦の声を聞くと、“20年を過ぎた夫婦像”には、思った以上にさまざまな形があるようです。
『もう結婚も20年で、旦那も自分も40代50代になると夫婦喧嘩なんてしなくなるよね。お互いの性格も知っているし、これ言うと面倒くさくなるからやめておこうとかスルーするポイントもわかるよね』理想のような投稿者さんの言葉です。でも実際の声を聞くと、そこには大きな個人差がありました。さて結婚20年前後の夫婦たちが語った喧嘩のリアルとは、どのようなものでしょう。
いやいや結婚30年、50年でもまだまだ喧嘩はする
長年連れ添っても、言い合いになる夫婦は少なくありません。
『義両親は義父が亡くなるまでずっと口喧嘩をしていました。たしか金婚式手前まで』
『結婚30年になるけれど、普通に喧嘩する。言わなきゃわからないし。旦那を見ていると、こうやって徐々に自己中で頑固な爺さんができあがっていくんだなって感じる』また、子育て期の家族全体のバランスが喧嘩を引き起こすケースもあるようです。
『思春期の子どもに旦那が余計なこと言って父子喧嘩になる。それで結局私と旦那も喧嘩になる』
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『高校生の子どものことでまだ喧嘩する。旦那はいつも強気で押し通そうとするけれど、私も子どもに関することは譲れない』自分たちのことでは喧嘩しなくても、子どものこととなるとつい喧嘩になってしまうケースも多いのかもしれません。20年という年月は、必ずしも穏やかな夫婦関係だけを連れてくるわけではないようです。
今は平和でも、未来は誰にもわからない
一見穏やかでも、夫婦関係は変化するものではないでしょうか。油断できないという意見もありました。
『突然「話がある」と言われて離婚を切り出された主婦もいる。安心しすぎるのは危険』
『結婚20年ではじめて喧嘩した。今まで我慢してきたことが積もりに積もって爆発した』
『退職金が出たとたんに離婚する夫婦もいる。四六時中旦那が家にいる生活に耐えられない奥さんがいるのでは? 私も想像しただけでムリ』
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もう喧嘩しない……というより喧嘩する気力がない
一方、喧嘩が減った夫婦もいます。ただしその理由はさまざまです。
『喧嘩するエネルギーさえもない。同級生同士だから老化現象も一緒』
『喧嘩しなくなるほど、お互いに興味がなくなってくる。もはやネタもない』もう喧嘩をする体力も気力もないとママたちは言います。また喧嘩しない背景には、相手への理解もあるし、諦めや疲労など夫婦ごとに違う事情があるようです。なかにはこのような意見も。
『喧嘩はしないけれど不機嫌な顔をする、トゲトゲしい態度になっているかも。口には出さないけれど過去の不満を思い出して腹が立つ』
『25年も経つと、もう言ってもムダ。さすがに離婚とはならないけれど、積もるものはある』
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『結婚17年だけれど、お互い空気読むのがうまいし、根本的に仲良し。そもそも旦那が温厚で怒らない』
『旦那が8歳下で結婚30年目。ここから先は言うと危険、というラインをお互いわかっている』夫婦歴20年を超えると、関係の変化はますます個別化していきます。長年寄り添うほど、夫婦の形はそれぞれに分岐していくのかもしれません。喧嘩を続ける夫婦もいれば、もうエネルギーがなくて争わない夫婦、穏やかに信頼し合える関係を築く夫婦もいます。「20年経てば喧嘩しなくなる」は、全員が当てはまらないようです。むしろ20年だからこそ、言いたいことが言える夫婦も、反対に距離ができる夫婦もいるのです。
結婚20年の価値とは
大切なのは喧嘩をする・しないではなく、今の自分たちがムリなく続けていける関係なのかどうか、かもしれません。ときには話し合い、ときにはそっと引き下がり、ときには寄り添う……長い時間を共に生きるからこそ、柔軟さが鍵になるのでしょう。20年という年月は夫婦の正解をひとつには絞らせず、互いのペースで歩み続ける夫婦の姿には静かな強さが宿っているのでしょうね。結婚生活が20年を超えたママたちは、これからどのような20年を送りますか?
文・岡さきの 編集・あいぼん イラスト・マメ美
