
近年のアニメ市場の拡大はすさまじい。特に昨年公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、日本映画史上初の全世界興行収入1000憶円を突破。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』も日本国外で注目された。Netflix、Amazon Prime、Disney+などのストリーミングサービスがアニメ配信戦略を強化しており、劇場作以外のアニメの世界的普及も加速している。
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また、声優のテレビ進出の勢いも止まらない。ドラマや映画、バラエティなどでの活躍も目覚ましく、その波はこれから先もしばらく止まることはないだろう。
■“声のお仕事”という枠を超えた活動で世間の認知が高まる「声優」

その代表的な人物というと、みな口を揃えて「津田健次郎」の名前を上げるだろう。2025年末にORICON NEWSが初めての「人気声優ランキング」を発表したのだが、その1位に輝いた。
NHK連続テレビ小説『あんぱん』をはじめ、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』、実写映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』など次々と話題作に出演。声優としてだけでなく、俳優として活躍の場を広げたことが認知・人気にもつながっているのだろう。
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「見ない日はない」と言っていいほど実写作品に引っ張りだこにも関わらず、声優の仕事もセーブするような動きも感じられず、これまで通り……いやそれ以上の活躍を見せてくれているのが驚きだ。

そして、2025年の関東・関西タレント出演本数ランキング6位に輝いた「木村昴」の存在。彼はバラエティで実力を発揮しており、『おはスタ』でのメインMCをはじめ、『ヒルナンデス!』の木曜レギュラー、さらに『踊る!さんま御殿!!』や『酒のツマミになる話』にゲスト出演し、持ち前のトーク力を見せつけた。
2025年後半は、「ルビィちゃん! 何が好き? チョコミントよりもあ・な・た」のフレーズが大バズリした、『ラブライブ!』シリーズから生まれたAiScReam(アイスクリーム)の降幡愛(黒澤ルビィ役)、大西亜玖璃(上原歩夢役)、大熊和奏(若菜四季役)の活躍も目覚ましかった。
楽曲のヒットによって年末の各局歌番組に出演、『紅白歌合戦』への出演も噂された。
そのほかの声優たちも、バラエティ番組でしっかりと爪痕を残しており、2026年も引き続きテレビ出演が続くのではないだろうか。
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ここまでメディア露出が増え、業界全体の注目度が高まっているとなると、2026年以降はもっと大きな舞台が待ち受けているのではないかと期待してしまう。
例えば「世界進出」など……。
アーティスト活動をしている声優たちは、それぞれに世界ツアーなどを実施し海外進出を既に果たしている。直近では「宮野真守」が2026年2月に台北でのライブを予定している。では、次のステップとして声優らの楽曲や歌声が海外作品の主題歌に抜擢される、という新展開があってもいいだろう。
同様にして、あらゆる言語を使いこなす声優さんもいるので、吹替版ではなくもはや海外作品で現地の言語で声優を務める、という広がりも期待したい。実際、ディズニー『星つなぎのエリオ』では渡辺直美が日本人初となるUSオリジナル版と日本版の両方で声優を務めた。
2026年は一体どんな活躍を見せてくれるのか、注目したい。
■2026年以降も続くアニメの「リメイクブーム」

そして、これは2025年だけでなく近年ずっと続いていることだが、アニメのリメイク(リブート/リバイバル)。『Gamera Rebirth(ガメラ・リバース)』『真・侍伝 YAIBA』『らんま1/2』『るろうに剣心』『地獄先生ぬ〜べ〜』『キャッツ・アイ』と、毎クールに必ずリメイク作品が放送されていた。
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2026年以降の放送がすでに決定している作品で『魔法騎士レイアース』『ハイスクール!奇面組』『ケロロ軍曹』『花ざかりの君たちへ』などがある。
アニメ制作には莫大な資金と時間がかかるため、確実にヒットする作品が求められていること。当時は連載中だったが、原作が完結して映像化できるようになったこと。昭和・平成のアニメを見て育った世代が購買力のある層になっていることなどが、リメイクブームの起因だと考えられていることから、2026年以降もリメイク作品は作られ続けるだろう。
以前、「アニメ!アニメ!」で実施したアンケート【リメイクしてほしいアニメは?】では、続編『金色のガッシュ!!2』が連載中の『金色のガッシュベル!!』やアニメは30周年を超えた『スレイヤーズ』、そして『うる星やつら』『らんま1/2』と立て続けてリメイクされている高橋留美子作品から『めぞん一刻』がランクイン。
また『ONE PIECE』は、WIT STUDIO制作で原作第1話から新たに描く「THE ONE PIECE」の制作が決定している。『映画 ドラえもん』でも、26年2月27日に公開を控える『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』は、『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』(1983年)のリメイク作品だ。
長寿アニメならではの特権として、古いエピソードや第1話から新たに描き直す、という手法が増えるならば……『名探偵コナン』や『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズは見応えがありそうだ。
■独自の世界観が光る「オリジナルアニメ」のヒット
リメイクブームを語ってしまったが、2025年はオリジナルアニメのヒットもあった。

MAPPAが制作した『全修。』や、人類がいなくなったホテルで繰り広げられる物語を描くSFドラマ『アポカリプスホテル』、YouTubeで話題沸騰『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』、群馬県前橋市を舞台にした5人の歌う魔女見習いの物語『前橋ウィッチーズ』はSNSを中心に大きな話題となった。
独自の世界観が構築されている作品が多く見られたことから、2026年以降もそういった作品に注目が集まるのではないだろうか。
オリジナル作品の魅力のひとつは、原作がないので“先が分からないこと”にある。「何を当たり前のことを」と思われるだろうが、マンガ・小説・ゲームなど原作ありきの映像化が作品数の大多数を占める昨今のTVアニメ・配信界隈の中で、オリジナル作品ならではの「本当に、誰も先をしらないお話」というのは、存外貴重なものだ。
故に、独自の世界観への「考察」が盛り上がることが多い。自分の考え・気づきを話したい人、聞いてほしい人、答え合わせがしたい人……視聴者側も様々なタイプの楽しみ方がある。この「考察」という文化が発展したいま、ますますストーリーや世界観は奥深い作品が作られることだろう。
もしくは「考察」文化が発展しすぎて「考察疲れ」がでてきて……このあたりで、いっそ、本当になにも事件が起きない、ただただ日々を紡ぐ「日常系」のオリジナルアニメが流行る未来もあるかもしれない。
職業柄、新しいクールが始まるとまずすべてのアニメをチェックするようにしているのだが、やはりダークホースが来ると面白い。
配信プラットフォームの影響でアニメの視聴スタイルが変わり、また技術の進化などによって、ヒットするアニメの傾向も少し変わってきているように感じる。
声優のアニメ以外での活躍や、最新の技術で生まれ変わる作品たち、さらに新たに誕生する作品など、2026年のこの業界はどのような変化を見せてくれるのか。楽しみにしてさっそく1月クール作品を見始めようと思う。
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