就航から2年、JAL最新鋭機!エアバスA350-1000型機の全クラスに乗ってみた 一番コスパのよかったのは○○クラス!?【コラム】

5

2026年01月24日 12:10  TRAICY

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

TRAICY

写真

日本航空(JAL)の超豪華個室のファーストクラスをはじめとした、革新的な客室設備が特徴のA350-1000型機は、デビューから2年が経った今でも、高い注目を集めていることは言うまでもないだろう。

筆者は、このA350-1000型機のファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミークラス・エコノミークラスの全4クラスに搭乗した。今回はそれぞれの座席クラスを振り返りながら、一番"コスパ"の良い座席クラスを独断で決めてみたいと思う。

飛行機の中? 忘れてしまうほどのファーストクラス

最新機材のファーストクラス、デビュー直後(2024年2月)に搭乗した際の記録を、ファーストインプレッションを中心とした前編と、長時間フライトでの過ごし方にスポットライトをあてた後編に分けてお届けした。当時も、飛行機の中であることを信じられなくするような、革新的な空間であったことは間違いない。そして、JALの客室乗務員のサービスはその空間に見合う上質さがあるのも言うまでもない。

当初、本記事を上梓した際は、メディアでの搭乗記はなかったが、昨今では様々なメディアや個人のブログの記事が散見されるようになった。記事的には目新しさはなくなってきてしまったのかもしれないが、この贅沢な空間は言葉でも写真でも言い表しがたいものであるから、是非読者の皆さんにもご搭乗をお勧めしたい。

気になる「コスパ」は、正直測りにくい、というのが率直なところだ。欧米へのファーストクラス往復は有償航空券で100万円を超え、マイルを使った特典航空券ではそもそも予約すること自体が難しい。その高価さや難易度に見合うプロダクトであるのも事実だが、他の座席クラスも見てみることにしよう。

まるでファーストクラス? プライベート性が増したビジネスクラス

A350-1000型機のファーストクラスとビジネスクラスには、JALで初めてとなる扉が設置された。さらに、横幅を広くとられた「1-2-1」配置のビジネスクラスは、もはやファーストクラスだと紹介されても遜色ないプロダクトだ。

事実、JALの主力機材であるボーイング777-300ER型機のファーストクラスと同じ座席配置であり、777-300ER型機のファーストクラス(画像)には扉がないため、座席だけで見ると、A350-100型機のビジネスクラスは張り合える(と思っている)。

ただ、筆者が東京/羽田〜ロンドン/ヒースロー線に搭乗したときに感じたのだが、ビジネスクラスは全部で54席あり、数名の客室乗務員で配膳を行うため、ほぼ満席の状態だと機内食の配膳に時間がかかる。最初の機内食の配膳まで1時間程度、その後、食べ終わったらすぐ次の料理がでる、わけではなく、少し待たされるという印象だった(上述のファーストクラスに先に搭乗してしまったからなおさら…)。

アラカルトのメニュー(一例としては、期間限定で提供された人気駅弁「牛肉どまん中」を機内食にアレンジしたメニューなど)など、楽しめる要素は多々あると思う。とはいえ、個室感たっぷりのビジネスクラスは完成度は高い。

ただ、サービスを含めた総合的な満足度は、便や状況、そして人の感じ方によってまちまちなのではないか。筆者は、ファーストクラスに乗った後にビジネスクラスに乗ると、サービスに時間がかかり、コースの提供中に眠気を催すこともあった。このビジネスクラスの座席はファーストクラス並みでも、ファーストクラスのクオリティとは異なる、ということを痛感させられた。

快適性は納得も、若干期待外れ?なプレミアムエコノミー

プレミアムエコノミークラスの特徴は、従前の機材と同様に、前の席がリクライニングされても、自席の空間が圧迫されないこと。そして、電動リクライニングを採用し、スムーズなリクライニングを実現したこと、あぐらをかくことができる、水平まで調節できる電動レッグレストなどが挙げられている。

水平まで調節できるレッグレストを特に期待して搭乗したが、確かに足を支えてくれる感覚はあるものの、重さをかけると少ししなる仕様になっており、正直中途半端。ビジネスクラスのフルフラットで水平リクライニングでくつろげる感覚とは似て非なるもの。少し拍子抜けの印象をうけた。

とはいえ、隣の席の人が気にならないようにプライバシーが確保されていると強く感じる。エコノミークラスと比べた大きな違いとして、このプライバシーの確保が、事前の想像よりも、実際の印象が唯一上回った。

それ以外の違いについて、エコノミークラスとプレミアムエコノミークラスの運賃差額に応じた違いを見出せるかは正直難しい。食事やドリンクがほぼ同一であり、プレミアムエコノミークラスにはラウンジアクセスがつくが、上級会員などではあまり関係がなくなる。

プロダクトは比較的良いが、ビジネスクラスほどの革新さがなく、エコノミークラスの上質さに突き上げられるプレミアムエコノミークラスは、正直評価が難しいものがあると言わざるを得ない。

座席数増加も快適さはキープ エコノミークラス

従前のフラッグシップ機に比べ座席数が増加したエコノミークラス。座席数増加と聞くと「詰め込み仕様?」と想像してしまうが、快適さは大きく変わらないなと感じた。

レッグレストがスリム化しているため、隣の席の人がはみ出してこないという条件付きではあるが、個人の使える広さやそれに伴う快適さはキープしている印象だ。

また、前の座席との間隔も十分確保してあり、従前の「新・間隔エコノミー」の思想を継承している印象を受けた。海外発の機内食は、正直、ばらつきがあるものの、日本発の機内食は工夫が凝らしてあるメニューがほとんどで、食べていておいしいのはもちろん、退屈な機内でよい刺激をもらえるだろう。

機材のスペックからして、総合的にエコノミークラスの快適性がキープされているといえる。ただ、従来機(ボーイング777型機やボーイング787型機のJAL SKY WIDER座席)のレベルが高いがゆえ、座席やサービスについてはほぼ変化がない。機内エンターテイメントの端末や、エアバスA350型機の静音性などでは確かにエアバスA350型機が上回るから、複数の選択肢があればぜひエアバスA350型機のフライトを選択したいところではあるのが本音だが、従来機も決してはずれではないと感じている。

コスパのよいクラスを考えてみる

昨今の為替や物価高などを考えると、何回も旅行に行くのは正直考え物である。JALのエアバスA350-1000型機で「コスパ」を重視すると、どのクラスがよいのだろうか。

座席など、プロダクトのコストパフォーマンスがもっともすぐれているのは、ビジネスクラスだろう。従来機(JAL SKY SUITE)から一皮むけ、居心地のよい個室を実現したといっても過言ではないビジネスクラス。いまのJALの国際線において、ゆったりと過ごしやすい空間が広がっている。

ただ、ビジネスクラスの価格は高止まり傾向であり、かつ、国際的に競争が激しいビジネスクラスのサービス。正直もっとミールを早く提供してくれて、安定して美味で、優れた個室型ビジネスクラスを提供する航空会社はある。

ファーストクラスのパフォーマンスは極めて高いが、少ない座席数、有償航空券の高額さを考えると、コストパフォーマンスはやや劣る。はっきり言って、すでにビジネスクラスが前世代機のファーストクラスと同等(もしくはそれ以上)の一面をもつという点からしても、コスパはビジネスクラスのほうが高い。

しかし、真のコスパを考えると、エコノミークラスが最もコストパフォーマンスがよいかもしれないと思いつつある。前世代(JAL SKY WIDER)で確立された高品質であるエコノミークラスを、より洗練したという意味で、A350-1000型機のエコノミークラスは優れている。

プレミアムエコノミークラスも快適さ、プライバシーの確保はあるものの、昨今の価格推移では、廉価エコノミークラスの運賃の倍かかるという所感だ。正直、エコノミークラスの倍の価格をだすなら、エコノミークラスで、現地で贅沢したいな、というのが率直なところ。

ビジネスクラスとエコノミークラスを比較するのは極めてギルティであることは理解しているが、エアバスA350-1000型機に10回以上搭乗し(あいにく前世代機のほうがのる機会が多かった)、全クラスを制覇した筆者が決めつけるとしたら、エコノミークラスが一番コスパがよい、と言ってみることにする。

もちろん、感じ方には個人差がある。この記事も参考にしながら、皆さんも、新しいJALのフラッグシップ機、エアバスA350-1000型機の各クラスを乗り比べてみてほしい。

このニュースに関するつぶやき

  • 何を求めて搭乗するのですか?��それで利用する航空会社・航空機・座席クラス・費用が決まるǭファーストとビジネスで同じサービスでは何の為のクラス分け����
    • イイネ!2
    • コメント 1件

つぶやき一覧へ(4件)

ニュース設定