
iPhoneシリーズの一部のモデルでは、4Gや5Gなどモバイル通信用の電波が届かない場所でも、衛星経由でメッセージの送受信が行えます。2025年12月9日より、日本国内でも同機能を利用できるようになったので、改めてその概要をチェックしておきましょう。
本稿では、3つのポイントを追って「衛星経由のメッセージ」の概要を解説していきます。
●従来の「緊急SOS」に加えて新たに「衛星経由のメッセージ」も
衛星通信関連の機能は差がわかりづらいので、改めて概要をおさらいしておきます。国内ではこれまでもiPhoneシリーズによる衛星通信を利用できましたが、“衛星経由での緊急SOS”に限られていました。
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こちらは機能名の通り、電波が届かないところでも、衛星通信でAppleが運営する緊急通報サービスにテキストを発信できるというものです。
一方、2025年12月に日本でも提供が開始されたのが、「衛星経由のメッセージ」という機能です。この機能は、緊急時のSOSに限らず自由にメッセージを送信できるのが特徴です。
同機能は、米国、カナダ、メキシコ、日本で利用可能。iPhone 14以降の機種をアクティベーションしたのち、2年間無料で使えるとされています。なお、無料期間終了後の利用料金については、現状公式サイトには特に明示されていません。ちなみに、同機能を使うには、有効なSIMのセットが必須です。
●衛星経由のメッセージの使い方
「衛星経由のメッセージ」を利用するには、iPhone 14以降の機種をiOS 18以降にアップデートしておく必要があります(「Apple Watch Ultra 3」でも同機能が利用可能ですが、本稿では割愛します)。
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衛星経由のメッセージを利用するために事前に済ませておきたい設定は、以下の通りです。通信環境が整った場所で、あらかじめ設定しておく必要があります。
・iMessageを有効にしておく
・連絡相手のiPhoneを、iOS 18以降にアップデートしておく
・緊急連絡先やファミリー共有を設定しておく
なお、緊急連絡先とファミリー共有グループのメンバーに指定された相手は、ユーザーが通常のモバイル通信用の電波が届かない場所にいるときにも、SMS経由でユーザー宛にメッセージを送ることができます。
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ちなみに、公式のヘルプページには「衛星経由でSMSメッセージに返信するには、相手がiOS 17.6以降を搭載したデバイス、またはApple製以外のデバイスを持っている必要があります。」と示されており、Androidでも衛星経由のメッセージを受信できるようです。
衛星経由のメッセージは、携帯電話の電波やWi-Fiの圏外にいることをiPhoneが検知すると使えるようになります。
手動で機能にアクセスするには、「設定」アプリ内の「衛星通信」をタップし、「衛星経由のメッセージ」などの機能名を選択するか、「コントロールセンター」で「モバイル通信」のコントロールがあるタブを選び、下部の「衛星通信」→「衛星通信のメッセージ」などの機能名を選択すればOKです。
ただし、実際には端末画面や「メッセージ」アプリを開いたときに通知で促されるので、衛星通信関連の項目には迷わずアクセスできると思います。「メッセージ」アプリを開くと、衛星通信に接続してテキストを送信する手順が表示されるので、画面指示に従って操作を進めることになります。
また、ディスプレイ上部のアンテナ表示に信号強度がドットの数で示され、接続強度を改善するように矢印で向きを指示される流れがあることも知っておきましょう。
●「圏内」でもデモ機能で事前に試せる
iPhoneには、衛星経由の通信機能を試すためのデモが用意されているので、アウトドアアクティビティなどで圏外になりそうな場所へ出かける際には、あらかじめ機能の流れを経験しておくのがおすすめです。
具体的な手順としては、画面右上を下へスワイプして「コントロールセンター」を開き、「モバイル通信」のコントロール(≒アイコン)があるフォルダをタップします。そこから「衛星通信」をタップし、続けて「デモを試す」をタップしましょう。
あるいは、「設定」アプリ→「アプリ」→「メッセージ」→「衛星通信接続デモ」をタップをしてもOKです。
同画面から、衛星通信の接続方法や衛星経由のメッセージ、緊急SOSの機能などに関して、デモを体験できるので、必要な練習をしておきましょう。
