限定公開( 2 )

ミラノ・コルティナ・オリンピック(五輪)閉幕と同時に英大衆紙ザ・サンは20年前に同じイタリアで開催された06年トリノ五輪で使用された会場を特集した。
スキー・ジャンブ、ボブスレー、リュージュ、スケルトンの旧会場が廃虚と化している写真を掲載し「現在はゴーストタウンとなっている」と伝えた。
トリノ五輪のために建設されたチェザーナ・パリオル・オリンピック施設のボブスレーのコースは何年も放置され、雑草は多く落書きもあるなど朽ち果てた状態になっているそうだ。トリノ五輪後、会場はトレーニングや大会に使用されていたが、12年以降は何も行われていない。同紙によると当時、イタリア政府は52億ポンド(約1兆816億円)を投じて五輪施設を建設したと報じた。また都市探検家集団「ブロークン・ウインドー・セオリー」のユーチューブ動画も取り上げ、施設がいかに荒廃しているかを指摘した。
また同集団が撮影した国立トレーニング拠点として設計されたジャンブ競技場も紹介。同集団による「この場所は次世代のイタリアのスキージャンパーを育成するためのものだった。しかし未来は来なかった。イタリアで開催される冬季五輪は新たな遺産を約束する一方、古い会場は何が残されるのかを痛烈に思い出させるものだ」「これらの施設は再利用するにはあまりにも特殊で維持費も高すぎる。レガシーという言葉は照明が消えた後に残される混乱を単に丁寧な言葉として表現するだけになってしまうこともある」とのコメントも掲載した。
今回のミラノ五輪は会場の85%が既存や仮設の施設を利用。競技期間の2週間だけのために建設され、大会終了後に撤去される予定だ。選手村も学生寮に改修され、今回の五輪は地元の交通とインフラに永続的な利益をもたらすと期待されている。華やかに閉幕した26年ミラノ五輪と荒廃して休眠状態になっている06年トリノ五輪の施設。ザ・サンはこの対比によって五輪の光と影を浮き彫りにしていた。
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