


耳に残っているのはツムギからの拒否、そして別れの言葉。一人きりになったアパートの部屋で、俺は呆然と天井ばかりを見上げていた。熱心に開業計画やアイデアを書き記していたノートも、今になってみればただの「ゴミ」だ。


「こだわりの店をプロデュースする」だなんて言って浮かれ、大変な実務はツムギに丸投げ。現実を見ることもなく、ツムギの貯蓄や労働力をあてにしていたのだ。話し合いの場での厳しい指摘は、俺のそんな情けない姿を浮き彫りにした。


自分の部屋の鏡を見ると、そこには何者でもない男が立っている。
スマホを見てもツムギからの連絡は一切ない。当然だ。
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ツムギの中ではすでに俺との関係に幕がおりたのだ。
俺にはもう、今までのように浮ついた夢を語る資格はない。
俺は両親に連絡をして、実家に戻ることにした。実家は農業を営んでいる。
俺はきっと親父に厳しく絞られながら、これから毎日泥にまみれるのだろう。
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きっとその延長線上に、地に足のついた「愛」や「夢」があるのだろう。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・あをきちなつ 編集・井伊テレ子

