「最初は売れなかった」南インド料理ブームの立役者が明かす、ビリヤニが人気食になるまで

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2026年03月29日 11:10  TOKYO FM +

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「最初は売れなかった」南インド料理ブームの立役者が明かす、ビリヤニが人気食になるまで
放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00〜15:50)。今回の放送は、料理人で飲食店プロデューサーの稲田俊輔さんをゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)パーソナリティの小山薫堂、稲田俊輔さん、宇賀なつみ



◆幅広いジャンルの飲食店を展開

今回は、料理人で飲食店プロデューサーの稲田俊輔さんをゲストに迎え、食へのこだわりや南インド料理との出会い、日本の味覚文化について話を聞きました。番組の冒頭では、稲田さんの肩書きのひとつとして「ナチュラルボーン食いしん坊」という言葉を紹介。「生まれながらの食いしん坊」というユニークな表現に、思わず笑いが起こる場面もありました。

鹿児島県出身の稲田さんは、京都大学を卒業後、飲料メーカーに就職します。その会社には飲食店のプロデュースや運営をおこなう部門があり、「最終的にはその部門に行って飲食店を作る仕事がしたい」という思いから入社したといいます。学生時代から気になる飲食店でアルバイトを重ねるなど、早くから店づくりへの興味を抱いており、「こういうお店を自分が作りたいと思っていた」と振り返ります。

その後は和食やビストロ、インド料理など幅広いジャンルの店づくりに関わります。ジャンルにこだわりはなく、興味が湧くと次々と挑戦してきたそうで、「誰にも頼まれていないのに、和食の店をやりながらイタリアンやエスニックを自分でやったりとか。そういうことをずっと繰り返してきた気がします」と話します。その自由な発想に、小山からも「やっぱりナチュラルボーン食いしん坊ですね」と声が上がりました。

◆南インド料理を日本に広めた立役者

2011年には、東京・八重洲で南インド料理店「エリックサウス」をオープンした稲田さん。日本での南インド料理ブームの立役者としても知られています。南インド料理について、「お米が主役で、さらっとスパイシー。野菜や豆が大事な役割を持つ料理です」と説明します。結果的にヘルシーになることも多く、日本人にも親しみやすい料理だといいます。

近年人気のインド料理「ビリヤニ」についても話題が及びました。稲田さんは、自身がブームを仕掛けたという意識はあまりないとしながらも、店を始めた当初からメニューに置いていたと語ります。ただ、最初はまったく売れず、「毎日まかないで食べていた」と明かします。それでも「せめて売り切れるくらいには人気になってほしい」と思い続けるうちに、少しずつファンが増えていったそうです。

料理を広めるうえでのポイントについては、SNSの影響も大きかったと話しながら、「マーケティング的な戦略で広めたという感覚はない」と語ります。大切なのは、自分がはしゃぎながら食べている様子を見せること。その楽しさが伝われば、「それをうらやましいと思う人が増えていく」と話しました。

◆日本の味付けが「関西化」している理由は?

稲田さんがこれまでにプロデュースした店舗はおよそ30、業態は10数種類にのぼります。さらに近年は執筆活動にも力を入れ、エッセイ集「東西の味」(集英社)を出版しました。

この本では、日本の食文化における「東西の味の違い」をテーマに考察しています。稲田さんは鹿児島で生まれ、関西や名古屋を経て各地を訪れるなかで、東京に入った瞬間、味覚の世界が大きく変わった印象があったといいます。各地で食を楽しみながら、その違いを歴史や文化の視点から考えていくうちに、自分のなかに「日本の味覚地図」ができあがっていったそうです。

本のなかでは、日本の味付けが「関西化」しているという指摘も紹介されています。かつては醤油や砂糖を軸とした、しょっぱい・甘いといった強い味付けが主流でしたが、次第に出汁をベースにした関西的な味付けが広がっていったといいます。「かつてはしょっぱすぎるとか酸っぱすぎるものを、大量のご飯で中和して食べるのが日本の庶民的な食文化でした。今は何かが突出しすぎることのない味が好まれていますが、実はそれが関西的な特徴なんです」と、稲田さんは解説します。

話題はさらに、「最後の晩餐」にも及びました。稲田さんは10年ほど前から、最後に食べたいものを「汁」と決めているそうです。うどんや豚汁など、好きな料理を考えると結局「汁」が一番好きだと気づいたことで、「スープや汁のような液体が最後の晩餐になるんじゃないかと思っています」と笑顔で語りました。

番組では最後に、稲田さんの「今、想いを伝えたい人」へ宛てた手紙も紹介。宛先は、かつて20年ほど一緒に暮らし、すでに亡くなっている愛猫・びっちゃんでした。


稲田俊輔さん著「東西の味」(集英社)



<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/post/
番組公式X:@sundayspost1


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このニュースに関するつぶやき

  • 「南インド料理ブームの立役者」←いや、八重洲の南インド料理屋の中核にあったのはダバ・インディアだよ。残念ながら開発で消えた。ビリヤニの発祥はペルシャだろう。
    • イイネ!8
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