
Q. 「座りっぱなしは命に関わる」って本当ですか?
Q. 「仕事で一日中デスクワークをしています。休日もパソコンを開いて映画や動画を見て過ごすことが多いです。昔から運動をするのは好きではないので、自分では特に困っていないのですが、『座りっぱなしは命に関わる』と聞きました。実際にリスクはあるのでしょうか?」A. 座りっぱなしによる血流悪化は、死亡リスクを高めます
結論からお伝えしますと、座りっぱなしの時間が長い生活は、寿命を縮める大きなリスクとなります。世界20カ国を対象とした調査によると、日本人は世界で最も座っている時間が長い国民だそうです。平日に座っている時間は、中央値で約7時間にも及びます。これは、毎日国際線のフライトに搭乗しているようなものです。デスクワークやネット視聴などで長時間座り続けていると、下半身の筋肉をほとんど動かさない状態になります。下半身には全身の筋肉の7割が集まっているため、血流が著しく悪化します。
血流の悪化から代謝が低下すると、糖代謝や脂質代謝にも異常をきたします。糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病につながっていく状態です。これらの生活習慣病は、心筋梗塞や脳血管疾患、がんなどの発症リスクを高めることは、よく知られている通りです。いずれも死亡リスクを伴う、命に関わる病気ばかりです。「ただ座っているだけの生活」は、深刻な健康被害を招きます。
これを防ぐには、30分に一度は立ち上がって動くのが理想です。30分ごとが難しい場合でも、せめて1時間に一度は立ち上がり、2〜5分程度動くことを習慣にしましょう。立ち上がって足首を回したり、屈伸運動をしたりするだけでも、下半身の血流を改善する効果があります。特別な運動をする必要はありません。まずは日常の「座りっぱなし」を細かく分断することが、健康寿命を延ばす鍵となります。
檜垣 暁子プロフィール
ロイヤルメルボルン工科大学にて応用理学士、カイロプラクティック理学士を取得。日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。大学付属クリニック、個人治療室を経て、2003年からは横浜に開院した治療室で特に肩こり・腰痛に悩む人の施術に当たっている。病院の検査では異常が見つからない「機能的な異常」による不調の悪循環を絶つべく、カイロプラクターの視点から、体が楽になるために役立つ情報を数多く発信している。|
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