日本HPがHyperXブランドのゲーミング新製品を披露 3Dプリンタでカスタムできるアケコンやキーボード、プロeスポーツチーム「FENNEL」との提携も

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2026年04月09日 21:10  ITmedia PC USER

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ついにHyperXブランドでPCからディスプレイ、周辺デバイスをそろえることが可能になった

 日本HPは4月9日、報道陣向けに新製品のゲーミングPCや周辺機器を公開した。これまで周辺機器を中心に展開してきたブランド「HyperX」(ハイパーエックス)をゲーミング全体のマスターブランドに格上げし、PC本体からソフトウェアまでを一貫した体験へと統合する、新たなビジョンを打ち出している。


【その他の画像】


・HPのゲーミングは「HyperX」がマスターブランドに 「OMEN」はサブブランド化


・HPが「HyperX OMEN」デスクトップゲーミングPCを発表


●プロeスポーツチーム「FENNEL」と提携、“夢を追う子供たち”の支援も


 説明会に登壇した日本HPの松浦徹氏(パーソナルシステムズ事業本部長/執行役員)は、日本HPおよびHPが日本でゲーミングに注力する理由として、人口の約5割にあたる5400万人が日常的にゲームを楽しむ「圧倒的なプレイヤー人口」を挙げる。


 「特にPCゲーミングは着実に成長を遂げており、1452万人がPCゲームを楽しんでいる。あらゆるプラットフォームでゲームを楽しむプレイヤーに対して、境界のない一貫した体験を提供していくべきだと考えている。次世代のゲーム体験を追求していきたい」(松浦氏)


 このビジョンを強化するため、日本HPはプロeスポーツチーム「FENNEL」とのパートナーシップ契約を締結した。日本HPの柳澤真吾氏(マーケティング本部 本部長)は、今回の提携を「プロモーション活動のみならず、日本のeスポーツの未来を共に育てていく取り組み」と説明する。


 FENNELは2019年創業で、現在10タイトルのゲーム部門を展開するプロチームだ 。直近では「League of Legends」部門で国内優勝、「Pokemon UNITE」部門でアジア大会優勝を果たすといった成果を上げている。


 今回のパートナーシップにより、日本HPはFENNELの選手に対し、ヘッドセット、マイク、マウス、キーボード、イヤフォンの5カテゴリーでHyperX製品を提供し、競技活動を全面的に支援する。


 柳澤氏は提携の背景について、HPによるHyperX買収以前からの関係に触れ、「買収を経て改めて巡ってきた機会であり、さらにパワーアップした形での再始動である」と強調した。


 FENNELの創設者である堀田マキシム氏は、HyperXブランドについて「最初に購入したヘッドセットがHyperXのブランドで、そこから長年使っていた」と語り、「そんな僕の青春の1ページにいたブランド」と深い愛着を示した。


 同チームに所属するraki選手は、学生時代にHyperXのデバイスと出会ったことで「耐久性もすごく良くて、性能も非常に良くて、その日から自分が一歩、プロのゲーマーへと踏み出したような日になった」と振り返り、同ブランドがプロへの足掛かりになったことを明かした。


 本提携の柱となるのが、次世代のプレイヤーを育成する「FOR FUTUREプロジェクト」だ。これはFENNELの選手が公式大会で勝利する度に「For Future Counter」が進行し、カウンターが100%に達したタイミングで、デバイスの寄贈や大会への招待など、eスポーツに携わりたくても機会がなかった子供たちの夢をかなえる活動を行うという。


 堀田氏は「将来、『FENNELとHyperXさんのFOR FUTUREプロジェクトのおかげでプロになりました』『eスポーツやゲームに関わる企業への就職を志して、入社しました』みたいな、そんな若者が生まれるようなきっかけとなるプロジェクトにしていきたい」と展望を述べた。


 本プロジェクトは単年度の契約にとどまらず、将来的には数百人規模の夢を支援できるように、複数年にわたる継続的な活動を目指しているとのことだ。


●新製品はPCから周辺機器、AIまで多岐にわたる


最上位モデルのIntel版「HyperX OMEN MAX 45L Gaming Desktop」


 ゲーミングデスクトップPCの最上位モデルとして、現行のAMD版に続き「HyperX OMEN 45L」のIntel版を投入する。プロセッサには最新の「Core Ultra 7 270K Plus」を搭載し、Core Ultra 7 265Kを搭載した前世代比で、ゲーミング性能は最大約10%向上しているという。


 グラフィックスは「NVIDIA GeForce RTX 5090」、メモリは最大128GB(DDR5)を選択可能で、ゲームのみならず大規模言語モデルのローカル実行も可能なパワーを備えているとしている。


 同モデルの最大の特徴は、PCケース上部にラジエーターを独立配置する特許技術「OMEN Cryo Chamber」だ。


 日本HPの森谷智行氏(パーソナルシステムズ事業本部 コンシューマービジネス本部 カテゴリーマネージャー)は、「ラジエーターを外に出して、外のフレッシュな空気をラジエーターに当てることによって冷却効果を高める特許技術だ」と、その利点を説き、同技術を搭載していない「OMEN 35L Gaming Desktop」といったモデルと比較すると、CPU温度を約10度下げることに成功しているという。


 同様の形状をしている旧型「OMEN 45L」と比較した場合でも、細かな構造の最適化により、GPU温度を2度低下させているという。


 さらに内部パーツにもこだわり、一部の国では単品販売されるほどの高品質だという「HyperXコンポーネント」をファンや電源に採用した。「飽くなき冷却への追求心が、次世代のゲーミングパフォーマンスを下支えする機能になっている」(森谷氏)


 AMD版HyperX OMEN MAX 45L Gaming Desktopの価格は未定で、6月下旬に発売する。


16型ゲーミングノートPC「HyperX OMEN 16 Gaming Laptop」


 「HyperX OMEN 16 Gaming Laptop」は、Intel版に「Core HX プロセッサ」、AMD版に「AMD Ryzen HX プロセッサ」を搭載する16型ゲーミングノートPCだ。グラフィックスは「NVIDIA GeForce RTX 5070 Laptop GPU」を選択できる。


 従来モデルと比べてボディーサイズを維持しながら、電力指標であるTDPを従来モデルの170Wから最大200Wへと引き上げたことで、パフォーマンスが向上した。


 全モデルに2.5K(2560×1600ピクセル)解像度、165Hzのリフレッシュレート対応したOLED(有機EL)パネルを搭載し、クリエイターの意図に忠実な色再現性を実現している。


 キーボードはRGBバックライト付きだ。ハイエンドゲーミングキーボード同等の8Kポーリングレートに対応することで、入力遅延を極限まで短縮した。さらに本体のファンを定期的に逆回転させて、ほこりを排出する「ファンクリーナー」機能や、AIサーモパイルセンサーによる冷却最適化機能も備えた。


 発売日と価格は、Intel版が6月下旬で48万8800円から、AMD版が5月初旬で44万8800円からとなっている。


OLEDのゲーミングディスプレイ2機種が登場


 ディスプレイ製品では、最新のQD-OLED Penta Tandemパネルを採用した34型ゲーミングディスプレイ「HyperX OMEN OLED 34 Gaming Display」が登場した。解像度はWQHD(3440×1440ピクセル)、リフレッシュレートは360Hz、応答速度は0.03msを実現している。VESA DisplayHDR True Black 500に対応し、DCI-P3 99%の色域カバー率も確保している。


 2層の有機EL層を重ねることで500ニトの高輝度を実現しており、さらに文字の輪郭ににじみが出にくい新技術「V-Stripe」により「紙の上の文字を見ているような感覚」での表示を可能にしている。KVMスイッチにも対応しており、複数のPCを使う際の利便性も追求している。


 価格は18万8000円で、6月下旬に発売する。


 さらに240Hz駆動に対応した27型の「HyperX OMEN OLED 27q Gaming Display」も展開する。解像度はQHD(2560×1440ピクセル)で、リフレッシュレートは240Hz、応答速度は0.03ミリ秒となっている。こちらもVESA DisplayHDR True Black 500に対応し、DCI-P3 99%の色域カバー率を確保している。


 価格は8万1500円で、こちらも6月下旬に発売する。


「OMEN Gaming Hub」も着実に進化


 AIによるゲームのパフォーマンス最適化機能などを備えた「OMEN Gaming Hub」には、AIを活用した2つの新サービスを追加する。


 「HeyGen」は、画像や音声から高精細なAI動画を生成するサービスで、「Voicemod」はリアルタイムで声を自在に変えられるAIボイスチェンジャーだ。


 森谷氏は「ゲーミングPCはこれまでの単なるゲームを楽しむコンテンツを消費するというだけのものから、コンテンツを作り上げる、創作するというフェーズに入っている」と述べ、ゲーミングPCの役割が広がっていることを示した。


●3Dプリンタでカスタマイズも パーソナライズを意識した周辺機器


 周辺機器については、日本HPの宇野洋平氏(パーソナルシステムズ事業本部 コンシューマービジネス本部 カテゴリーマネージャー)から、競技シーンを見据えた3つの新製品が紹介された。


「HyperX Origins 2 Pro ゲーミングキーボード(日本語配列)」


 「HyperX Origins 2 Pro ゲーミングキーボード(日本語配列)」は、ブランド初となるラピッドトリガー対応の磁気ホールエフェクトスイッチを搭載している。0.1mmから4.0mmまでのアクチュエーションポイント調整が可能で、8Kポーリングレートと合わせて素早く正確な操作を実現する。専用ソフトウェアにより豊富なカスタマイズも可能だ。


 価格は2万2800円で、5月下旬に発売する。


「HyperX Cloud Earbuds III/III S」


 イヤフォン製品では、第3世代となる有線モデル「HyperX Cloud Earbuds III/III S」が登場した。専用チューニングを施した14mmの大口径ドライバーを搭載し、上位モデルの「III S」は内蔵DSPによるバーチャルサラウンドにも対応する。


 USB Type-C/3.5mmジャックによる有線接続を前提としており、遅延やバッテリー切れの不安を解消し、あらゆる環境で高いパフォーマンスを発揮できる仕様とした。


 価格はHyperX Cloud Earbuds IIIが5480円、HyperX Cloud Earbuds III Sが6480円で、いずれも5月下旬に発売する。


「HyperX Clutch Tachi ゲーミングレバーレス アーケードコントローラー」


 「HyperX Clutch Tachi ゲーミングレバーレス アーケードコントローラー」は格闘ゲーム向けの専用コントローラーで、Xbox公式ライセンスを取得している。アーケードコントローラーとして初(同社調べ)となる磁気式「TMRセンサー」を搭載し、0.1msの高速レスポンスと0.25mm単位の入力解像度によりコマンド入力を正確に捉えるという。


 着脱式のトッププレートや、3Dプリンタ用の公式データ配布によって、高度な外観カスタマイズも実現するという。宇野氏は「パーソナライズした自分だけのギアで、格闘ゲームにおいても新たな体験、新たな一歩を踏み出していただきたい」と話した。


 価格は3万800円で、5月下旬に発売する。



このニュースに関するつぶやき

  • ゲームするならSteamOSを入れるよね。Windowsは要らんソフトがついてそうだし。でも、値段見たらps5で良いやってなるね。
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