ロッテ・西野勇士 (C)Kyodo News「良かったです」
ロッテ・西野勇士が振り返るように、前回登板のオリックス戦、シュートが抜群に良かった。特に廣岡大志に対し、インコースのシュートを1打席目に意識させて、2打席目(捕飛)、3打席目(遊併)は外のスライダーで打ち取ったのは見事だった。
「全体的に調子が良かったですよ。まっすぐもシュートもスライダーもコントロールできていたし、打たれたヒットは、シーモアと太田ぐらい。太田は上手く打たれましたけど、相手が一枚上手だったところを打たれている感じがするので、ヒットはどっちも低めのボール球。宗も野口も。西川のは打ち取ってはいるので、仕方がない1点だとして、全体的には良かったです」
ストレートに関しては「良かったと思いますよ。ガン表示よりもトラックマンはもう少し速かったし、球速的にもだいぶ速かった。球速も落ちることはなかった。疲労感は全然なく、5回も球速が落ちていなくて、全然いけるなと思っていたんですけど、それくらい調子が良かったです」と納得のいくボールを投げられた。
武器であるフォークは、0−0の2回先頭のシーモアを2ストライクから空振り三振に仕留めた3球目の139キロが良かった。「いい球もあれば悪い球もある感じはしますけど、全体的に見たらアベレージ的には良かったかなという感じですね。もう少し安定性が出れば、もっと戦えると思うんですけどね」
前回登板は、フォークが気持ち少なかったようにも見えるが、西野本人に確認すると、「フォークもそこそこ投げていましたよ。フォークも良かったから、スライダーとシュートがいきるので」と明かした。
フォークが少ない印象に感じたのは、シュートとスライダーが良かったので、その印象が残っていたからなのかもしれないことを伝えると、「そこじゃないんですよね。それだけ(スライダーとシュートだけ)になると、そっちをバッターが意識するので、僕のフィニッシュの球はあくまでフォーク。フォークがある程度良くなるとスライダーとシュートが活きてくる。そこの相互関係は僕は持っていると思うので、もちろんまっすぐがあるのが大前提ですけど。全体的に見たら、バランスよく投げられていると思いますね」と説明した。
開幕前の取材では「良くはなってきていて、100%かと言われると、そうじゃないですけど、半分くらいは良くなったんじゃないかなと思います」と話していたが、現在は「だいぶ良いと思います」と頼もしい言葉。
「縦10センチ台で平均的にフォークが落ちてきたら、完成だと思うんですけど、全体的に出力は出てきた。この前悔しいのはシーモアにヒットを打たれた打席。ああいうのを無くしていくだけですね。全体的には本当に良かったのですが、全体的な底上げレベルアップをしないと、今はチーム的にもそうですけど、どうしても若い子には勝てないと思うので、出場することに関しては。そういうところは必要なのかなと、今は思っています」
若手の先発陣の台頭が目立つ中で、経験豊富なベテランの力は必要。前回登板後に一軍登録抹消となったが、いつ一軍のマウンドに上がってもいいように準備を進めていく。
取材・文=岩下雄太