
職場で頼りにされていないと感じたとき、人はどこか居心地の悪さを覚えるものかもしれません。必要とされていないのではないか、自分は戦力外なのでは……そんな思いが、じわじわと自信を削っていくこともあるでしょう。今回の投稿者さんは、パート勤務のママです。
『職場で頼りにされない。もう辞めるしかないよね?』どうやら本音は、「頼りにされたい」という気持ちのようです。仕事を任される存在になりたい、必要とされたい。その思いが満たされないことに、モヤモヤしている様子です。
頼られることが本当にいいの?
この投稿に対し、頼りにされない方がいいとの声が少なくありませんでした。
『頼りにされたらされたで重くない? 「あなたがいないと業務が回らないから、休まれるのは困る!」とか。日々きちんと業務をこなせる人員として見てもらえるならそれでいいと思うけれど』頼られることは一見、評価されている証のように思えます。けれど実際には、責任や負担が増えるのと表裏一体なのかもしれません。
『辞めることはない。与えられた仕事をきちんとこなせば十分』
『頼りにされると、面倒なことも押しつけられる。それは責任も伴うから私はイヤだな。パートだし、負担を感じたくない。気楽がいい』
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『数年前、パート先で時給は変わらないのにリーダーをやらされた。イヤだった』
『仕事ができる人ほど、社員の仕事を回される。時給を考えると面倒で大変なだけ。扶養内だから残業できないし』頼られることが、そのまま待遇改善につながるとは限らないのでしょう。むしろ、責任だけが増えて報酬は据え置きという現実に不満を感じるママもいるようです。
『頼りにされて嬉しいのは仕切りたがりとか、威張りたい人だけ』こんな辛辣な意見もありました。それだけ“頼られる立場”が必ずしも得ではないと感じるママがいるのでしょう。
お金をもらえれば十分
パートなのだから、そこまで求めなくていいとの意見も目立ちました。お金を稼ぐ場所と割り切ってもいいのでしょう。
『頼りにされないと業務に支障があるの? 仕事して給料もらえればよくない?』
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『パートは社員の補助でしかないので、別に頼られなくてもいい。お金だけ稼げればそれでいいよ。責任が軽いのがメリット』
『私も頼りにされていない。だから気楽でいい』評価や承認よりも、「安定して働けること」「過度な責任を負わないこと」に価値を見いだす声です。頼られることで人間関係の摩擦やストレスが増すこともあるのではないでしょうか。指導役を任されたり、トラブル対応を押しつけられる可能性もあるでしょう。それでも時給は変わらない……そう考えると、「頼りにされない立ち位置はむしろ最高」との意見が出るのも理解できます。
何のために働くのか
一方で、「投稿者さんが何を求めているのか」に目を向けるコメントもありました。
『仕事の意味が“頼られること”なら辞めてもいい』
『正社員を目指してみたら?』
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粛々と働くという選択
昇給や昇格を目指すのでなければ、穏やかに働ける環境は貴重なのかもしれません。
『決まったことを淡々とやればいいなら、おいしい仕事ではない? 昇給したいなら話は別だけれど』
『どんな扱いなのかわからないけれど、ユルくやればいいのでは? 社員並みに扱われる方が大変』
『普通なら十分。社員みたいにボーナスあるわけじゃないから』頼りにされる=価値がある、という図式はわかりやすいかもしれません。しかし職場での価値は、目立つ役割だけではないでしょう。毎日きちんと出勤し、任された業務を安定してこなすことも、組織にとっては重要な力です。
働き方を考える
人はときに誰かに必要とされたいと思うものです。ただ、その承認を今の職場に求めるのかは考えどころではないでしょうか。頼られないことを“もの足りない”と感じるのか、“気楽”と受け止めるのか。それは、何を大切にして働くかによって変わるでしょう。
仕事は自己肯定感を満たす場であると同時に、生活を支える手段でもあります。辞めるかどうかを決める前に、自分は何のために働いているのかを問い直してみること。それが、後悔のない選択につながるのかもしれません。
文・岡さきの 編集・あいぼん イラスト・天城ヨリ子
