
訪問先には、駅前には喫茶店もコンビニも見当たらない。
【驚がくの体験】「ホンマにあかんヤツやコレ」。道に迷っていた私は、見知らぬ人の車に乗せられた
道端で出会った人に聞いたら、答えはなんと、「コンビニって何ですか?」。
ここには、コンビニというものがないのか......。
――埼玉県の30代男性(投稿時)・Tさんが受験生だったころの体験。
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<Tさんからのおたより>
私が大学受験浪人生だった頃のことです。
行きたい大学の1つが青森県にあったので、推薦入学試験の話を聞くためにその大学のオープンキャンパスに参加して学科長に会いに行くことになりました。
当時19歳だった私は、1人でどこかへ行くといっても電車を使って都内の予備校に通うぐらいで、新幹線も乗った経験はありませんでした。
初めての一人旅、時間を持て余して
高校の同級生は既に大学入学しており、少し劣等感もあった中での初めての1人旅?に「自分も大人になった!」と心躍っていました。
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目指すは青森県の十和田市。
今でこそ東北新幹線は都内から新青森まで乗換なしで行けますが、当時の東北新幹線は八戸までしか通っておりませんでした。
上野駅から東北新幹線に乗り八戸駅で下車。八戸駅から青い森鉄道にて三沢駅へ。
三沢駅から大学への電車は私鉄の十和田観光電鉄。本当に本数が少なく、次の電車まで2時間以上空いてしまいます。
時間を持て余した私は、初の長旅で疲れもあったので、近くを散策してコーヒーで一息つこうと考えました。
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ご老人は首をかしげて
ところが、駅前のはずが見渡してみても駅前の喫茶店は開いている気配なく、コンビニもありません。
当時スマホも無かったのでコンビニがどこにあるか、どう調べようか道端で悩んでいる時です。
地元の方と思われるご老人が前から歩いてきました。
「どこかにコンビニはありませんか?」ご老人に伺いました。
ご老人は首をかしげています。聞こえなかったのかと思いました。
しかし、次にご老人が発した言葉が......。
「コンビニって何ですか?」
私は驚愕しました。この街にはコンビニが無いのか!?
これまでコンビニというものを説明したことはありませんが、「一息ついて休めるところです」。こう伝えしました。
ご老人は納得した後に、
「あーそれなら、うちに来なさい、そこだから」
「いいのですか?ありがとうございます!」
30歳を超えた今なら、初めてお会いする身元も分からない方の自宅にお邪魔するなんて考えられませんが、その時はまだ経験乏しい19歳。
結局ご老人に案内されてすぐ近く(家から出てすぐ私に声を掛けられたみたいです)のご自宅にお邪魔することになりました。
「もうあなたは息子のようなものだから」
そこからは、お爺さんは、昔は軍関係の仕事で公務員だったこと、お連れ合いは何年か前に他界し息子さんは東京に出て今は一人暮らしをしているお話などをうかがいました。
途中梅酒を出されて、未成年と伝えたら緑茶が出てきました。
お爺さんの話相手をしていたら2時間はあっという間に過ぎ、別れを告げて駅に向かいます。
「また来なさいね、もうあなたは息子のようなものだから」
結局ご縁がありその大学に合格し青森に住むことになり、ドライブがてら三沢を通るときにその御宅の前を通りましたが、その後お爺さんとお会いする機会はありませんでした。
私からすれば見知らぬご老人でしたが、そのお爺さんからしても見知らぬ若者だったはず。
人と人との関わり方が難しくなった昨今ですが、方法は違えど私もそのお爺さんのように優しさを誰かに振る舞うことが出来たら良いなと思いながら生活しています。
あなたの「やさしい思い出」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)
