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秋篠宮さまと紀子さまは、5月20日、東京都渋谷区の明治神宮会館で開催された「神社本庁設立80周年記念式典」に臨席された。式典には、加盟する全国の神社の神職ら約1600人が参加していた。
秋篠宮さまは式典のご挨拶として、「神社は人々に安らぎを与える場になっています。今後も、地域に活力をもたらし、社会の平安に寄与することを祈念します」などと述べられていた。
「また秋篠宮さまは、『私も出先で、神社が近くにあると、自然に足が向くことがあります』とおっしゃっていました。現代では私的な行事と位置付けられていますが、宮中祭祀などを通じて、皇室と神社はいにしえよりつながっています。
秋篠宮ご夫妻は、2016年に開かれた設立70周年、2006年の設立60周年と、神社本庁の設立記念式典に臨まれてきました。それ以前の1996年の設立50周年記念式典には、常陸宮ご夫妻が臨席されています」(宮内庁関係者)
この式典の後半、生田神社の宮司などを歴任した神社本庁の加藤隆久長老により、国旗に向かって万歳が奉唱された。その際、出席した神社関係者とともに、秋篠宮ご夫妻も手を上げられていたのだが……。
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「天皇皇后両陛下をはじめ、皇族が万歳をなさっている光景は、近年では非常に珍しく感じました。皇太子時代を含めて天皇皇后両陛下がなさっている場面も拝見したことはありませんし、ご在位中の上皇ご夫妻も同様でした。
特に上皇さまは、2013年4月に開かれた『主権回復の日』の式典からのご退席時に、『天皇陛下万歳』と声が突如奉唱され始め、壇上の安倍首相(当時)らも両手を上げた場面で、険しいご表情をなさったこともありました。歴史的な経緯も含めて、万歳三唱に対して上皇さまや天皇陛下は慎重なお考えをお持ちでいらっしゃるようにお見受けしています」(皇室担当記者)
元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんもこう話す。
「昭和天皇は式典で何度か万歳をなさっています。かなり前になりますが、1951年の日本国憲法施行四周年の記念式典や1972年の沖縄復帰記念式典での万歳のご様子は写真に残っています。一方で、上皇陛下や天皇陛下が万歳をなさっているお姿は記憶にありません」
ただ当日会場にいたある神社関係者は、秋篠宮ご夫妻の万歳について次のように感じたという。
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「たしかに皇族の方々はあまり万歳をなさりません。万歳の際、どうされようかと戸惑われるような表情をなさる方がいらっしゃったのも拝見したことがありますが、ほとんどの場合、ご姿勢を正してお受けになる形になさっています。秋篠宮ご夫妻がこの度に万歳されていたことには、神社に対する敬いのお心が感じられました」
秋篠宮ご夫妻の万歳は、長い皇室と神社との歴史に対する敬意のお気持ちも抱かれていたからこそのおふるまいだったのかもしれない。しかし、前出の宮内庁関係者は、懸念する見方も庁内にあると指摘する。
「神社本庁をバックグラウンドにした団体である神道政治連盟は、1969年の発足後、一貫して自民党を中心にした保守系国会議員や地方議員を支援してきました。自主憲法制定を掲げ、たびたび大規模な集会を開くなど、活動も盛んに行っています。もちろん神社本庁自体も、憲法改正運動の推進を掲げ、さまざまな場面で発信しています。
高市政権が発足後、憲法改正の議論も活発になされるようになっています。戦後皇室は、政治的な中立性や公平性を重んじながら活動なさってきました。だからこそこうした状況下で、秋篠宮ご夫妻が憲法改正を声高に掲げる団体の式典にお出ましになったこと自体に“リスクがあるのでは”と懸念する声も宮内庁内には上がっているのです」
古来、万歳の動作は喜びやお祝い気持ちなどをその場で共有するために行われてきた。秋篠宮ご夫妻の万歳にはどのようなお気持ちが込められていたのだろうか——。
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