
「まもなく合意だ」「最終判断を下す」などと表明した後も揺れ動くトランプ氏。“オバマ大統領を超えよう”とこだわっていた核問題でイランに譲歩する姿勢が見えてきました。
イランでネット遮断が解除 停戦合意に期待も...ネットが厳しく規制されているイランで、5月27日、インスタグラムを開いた女性は…
イラン人女性
「昨夜ネットに繋がりましたが、まだ実感が湧きません。これまで、世界だけでなくイラン国内からも切り離されていたようで孤独でした」
アメリカによる攻撃を受けて以降、イラン政府はネットを遮断して情報統制を強めていましたが、それが久々に繋がったのです。
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イラン人男性
「(ネット遮断は)長かったですが、ようやくアプリで仕事ができるようになりました」
SNSでは「ネットが再開されたのはアメリカとの交渉がまとまったからではないか」という見方も。
そんな期待を高めたのは、ちょうど一週間前のトランプ大統領の投稿でした。
トランプ氏「合意」への思惑 背景には “ある人”への対抗意識がトランプ氏のSNS(23日投稿)
「合意の最終的な内容はまもなく発表される」
イラン革命防衛隊が、艦船の上で逃げ惑うトランプ大統領を描いたAI動画を投稿して挑発を続ける一方で、水面下の交渉には進展も見られます。
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ちょうど一週間前、トランプ大統領は「合意がまもなく発表される」と表明。アメリカメディアも合意案を具体的に報じたのです。
米・イランの合意案(米・アクシオス、23日)
(1)停戦の60日間延長
(2)ホルムズ海峡の開放
(3)核問題は停戦延長後に協議
24日のニューヨーク・タイムズでは、「高濃縮ウランの処分で基本合意した」とも伝えられました。
しかし、この高濃縮ウランをめぐって、これまでトランプ氏は...
トランプ大統領(15日)
「地上侵攻するか、我々が(高濃縮ウランを)回収するかだ」
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トランプ大統領(21日)
「我々が高濃縮ウランを回収する。イランには渡さない」
高濃縮ウランのアメリカへの引き渡しを求め、力づくで奪う地上作戦も取りざたされていたのです。
トランプ氏が高濃縮ウランに固執する背景には、“ある人”への対抗意識があります。
“オバマ合意”よりも後退か… トランプ氏 イラン側に譲歩の姿勢?オバマ大統領(当時・2016年1月)
「イランが核爆弾を手にすることはなくなり、中東と米国、そして世界はより安全になるだろう」
2015年、オバマ政権がまとめたイランとの核合意。イランが保有する濃縮ウランをロシアに移送し、その後の濃縮活動を制限する代わりに、欧米が経済制裁を解除する、というものでした。これを目の敵にしたのがトランプ氏。
トランプ大統領候補(当時・2016年3月)
「私の最優先事項は、イランとの悲惨な合意を解体することだ」
第一次政権でオバマ政権の核合意を一方的に破棄。「自分ならもっと良い合意を結べる」と豪語してきました。
ところが、イランとの協議が難航するなか、25日、高濃縮ウランについて「イラン国内での廃棄」を認める方針を表明。
力づくで奪い取る姿勢を一転してイラン側に譲歩し、“オバマ合意”よりも後退したかのように見えるのです。
トランプ氏一転「合意急がず」 ホルムズ海峡めぐり新たな“溝”も...核問題で妥協してでも交渉をまとめるのか...そんな観測も流れた矢先、またも雲行きが変わります。
今度は「合意を急がない」などと表明。核問題以外の溝も露わになっているのです。
ルビオ国務長官(24日)
「通航料は取らせない」
アメリカはホルムズ海峡の通航料をイランが徴収することを認めませんが、イラン側は...
イラン外務省 バガイ報道官(25日)
「通航料を徴収することはないが、航行サービスやホルムズ海峡などの環境保護にコストがかかるので、それは徴収する」
「サービス料」などを徴収するというのです。
イランの国営メディアは27日、「ホルムズ海峡をオマーンと共同管理することも合意の草案に含まれる」と報じましたが、アメリカ側は「事実無根」と反論。
トランプ大統領も...
トランプ大統領(27日)
「イランの態度は気にくわない」
ホルムズ海峡では、イランが機雷を敷設する動きに対しアメリカが攻撃するなど、一部で戦闘も再開。27日にかけて応酬が続きました。
停戦の維持も見通せないなか、「合意」に達することはできるのでしょうか。
