初の公募で選ばれ、原爆死没者名簿に記帳する高校1年の福地芽依さん(左)=7日午後、広島市中区 原爆投下から81年となるのを前に、広島市で7日、亡くなった被爆者の氏名などを原爆死没者名簿に記載する合同記帳が行われた。被爆者2人と初の公募で選ばれた14人が一堂に会し、黙とうをささげた後、一文字ずつ筆でしたためた。
記帳されるのは、昨年8月6日以降に亡くなるなどした3035人(今月4日時点)。記帳は8月5日まで続け、翌6日の平和記念式典で原爆慰霊碑に納められる。
市は近年、被爆者2人に記帳を依頼してきたが、高齢化が進む中、今年初めて公募を実施。16〜70歳の市民14人が選ばれた。高校1年の福地芽依さん(16)は記帳に先立ち、「原爆の悲惨さや平和の尊さを心に感じながら、思いを込めて書きたい」と決意を述べた。
3歳で被爆し、2001年から記帳している中本信子さん(83)は「友人や学友の名前を書くこともある。亡くなる被爆者も多くなるので、若い人に平和を願いながら継承してほしい」と語った。
この日は、名簿作成が始まった1952年に記帳した伊藤恒子さん(92)が駆け付け、「いつまでも書き継いで平和のバトンを次へつないでほしい」と激励した。