
「すべての自衛官、ご家族、関係者の皆さまに心から深くお詫び申し上げます」
6月17日、立憲民主党は公式Xで古賀千景(ちかげ)参院議員(59)への処分を発表した。党の幹事長による厳重注意に加え、参院文教科学委員会の筆頭理事を解任。野党議員の失言としては異例の重い処分となった。
問題になったのは16日の参院決算委員会での発言だった。古賀議員は、防衛省が作成した子供向け広報冊子について質問するなかで、「自衛隊に行く子供たちって、経済的に厳しい子供たちが行くんですよ。豊かな子供たちは自衛隊とかになりませんよ」と発言したのである。
これに対し、小泉進次郎防衛相(45)は「事実誤認だ」と即座に反論。ほかの議員も「自衛隊員や家族に対する侮辱だ」と厳しく指摘した。それを受け、古賀議員もその場で撤回したものの、炎上は収まらなかった。これらの“不適切発言”は瞬く間にSNSで拡散され、《自衛隊への差別発言だ》と批判が集まった。
元自衛官で、『そこが変だよ自衛隊』(潮書房光人新社)の著者でもある大宮ひろ志氏に実情を聞いた。
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「一般曹候補生だけでなく、自衛官候補生として入隊する若者は毎年かなりいます。入隊理由は人それぞれです。もちろん、国防への使命感を持つ人もいれば、安定した職業を求める人もいます。自衛官候補生は任期制で、退職時には特例退職手当も支給される。その制度に魅力を感じて入隊する人がいるのは事実です。経済的事情を背景に入隊すること自体は、元自衛官から見ても決して不自然な話ではありません」
さらに大宮氏は、退職後のキャリア支援の重要性も指摘する。
「昔は大型免許の取得が大きな魅力でした。退職後にその資格を生かしてトラック運転手になる人も多かったんです。しかし、現在は免許制度が変わり、自衛隊で取得した大型免許には制限がついていて、民間では使えなくなった。待遇はかなり改善されていますが、セカンドキャリア支援ももっと考えるべきでしょう」(同前)
全国紙社会部記者によると、今回の騒動では、差別発言にばかり批判が集まっており、見落とされている側面があるという。
「もちろん、今回の発言に配慮を欠く部分があったことは否定できません。ただ、こうした『若者の進路選択と経済格差』という論点に関しては、ほとんど議論されておりません。また、古賀議員の出身母体である日本教職員組合(日教組)は、以前から自衛隊募集に伴う個人情報提供の問題を追及してきました。今回の騒動によって、こうした本来議論すべきテーマが扱いにくくなってしまいました。もちろん、引き続き追及していかなければなりません」
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17日、古賀議員は参院本会議に出席。話しかけてきた議員に対して、手を顔の前で合わせて謝罪していた。
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