ママスタ子育ての苦労話はよく耳にする一方で、「子育ては楽しい」という言葉は、あまり表に出てこないように感じる人もいるのではないでしょうか。今回の投稿者さんも、そんな違和感を抱いたひとりでした。
『子育て、楽しいわ。「やめたいわ」はよく聞くけど、「楽しいわ」はあまり聞かない気がする』
高校3年生の息子さんと中学3年生の娘さんを育てる投稿者さんは、「悩みがないわけではないが、子どもとの関係で困ったことはない」と語ります。その上で、「大変だよね」という共感にうまく乗れないことが、むしろ悩みだと言います。
愚痴や悩みには共感しやすいが、幸せは共感しにくい?
子育てに限らず、夫婦関係や義実家との関係、お金の問題など、いわゆる“悩み”に共感できないと、会話のなかで浮いてしまうことがあるのではないでしょうか。ツラさに共感できないことへ居心地の悪さを感じるとの声がありました。
『愚痴には共感できるけど、幸せはわざわざ共有しないものかも。楽しいはわざわざ他人に話さなくても、そのままで満足できるから』
『幸せな人は孤独なのかも』
たしかに、人は消化しきれない不満やストレスを誰かに聞いてもらいたいと感じやすいものです。一方で、満たされている感情は、あえて言葉にしなくても自分のなかで完結するのかもしれません。そのため、「子育てが楽しい」という声が少ないのは、実際に少ないのではなく、表に出にくいだけという見方もできそうです。
『楽しいとは思うけど、わざわざ人には言わない』
ポジティブな感情は、あえて周囲に発信しないというママも。その理由は、自慢に聞こえるのではないかという遠慮や、共感を得にくいという空気感もあるのかもしれません。
実は「楽しい」と感じているママは多い
実際、コメントのなかには「子育ては楽しい」と感じている声も見られました。
『大変さのほうが目立つだけで、楽しい人はたくさんいると思う』
『子育ては楽しいよ! イライラすることもあるけど、子どもをもったことを後悔したことは一度もない』
『子どもとの会話が楽しすぎて幸せ』
『一緒に笑ったり、行事を楽しんだりする時間が何より大切』
『ひとりが歌い出すと、なぜかみんなつられて歌いはじめて大合唱になるわが家。楽しいわ』
日常のなかにある何気ないやり取りや、子どもの成長を感じる瞬間に、喜びや幸せを見出している人は少なくありません。
子育てのしんどさはたしかにある
一方で、楽しいと感じているママでも、まったく大変さがないわけではありません。
『大変とやめたいは違うよね。大変のなかに嬉しさも楽しさもある』
『子どもが小さい頃は大変なことより少し嬉しいことが上回るから頑張れるのかな、と思っていた』
『一瞬は楽しいけどそのあと挫折が押し寄せる。常にいいときなんてないよ、人間だもの』
『子育てだけなら楽しいけど、仕事と重なると一気に疲れる』
子どもの成長に合わせて、ママもまたはじめての経験を積み重ねていきます。それにもかかわらず、「できて当たり前」と見られることへのプレッシャーは小さくはないのでしょう。また、仕事や家事と重なることで、負担が一気に増すケースもあります。「楽しい」と「大変」は対立するものではなく、同時に存在している感情だと言えるでしょう。
大変と楽しいは同居する。「共感できない」こともひとつの個性
子どもが成長し、親の手を離れていくと、その時間の尊さにあらためて気づくという声も少なくありません。
『当時は大変だったけど、今思えば楽しかった。すぎてしまえばいい思い出しか残らないのかも』
『ちょっとした問題に気を揉むことはしょっちゅう。でもそれを引っくるめて子育てだよね』
子育ては、大変さと楽しさが入り混じる長い時間です。そのどちらを強く感じるかは、人それぞれ違って当然でしょう。「共感できない」ことが、おかしいわけではありません。自分の感じ方を信じながら、その時間を味わっていくことが、何よりも豊かな子育てにつながるのではないでしょうか。
文・岡さきの 編集・編集部 イラスト・よしゆき
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