
「それで、やり返された気分はどうなの?」
リオの祖父が亡くなったあの日はめちゃくちゃ疲れていて、それなのに子どもを押し付けて出て行こうとするリオにムカついて……たしかにいろいろ意地悪だったかもしれないけれど……母親ってそういうものだと思っていたし。


「今後は、あなたも私と同じように生きてください。子どもの世話を私に押し付けて外出するのは、絶対に許さないから。もちろん親の死に目でも」リオの怒りは本気でした。
それからというもの、今まで無条件に快く送り出してくれていたはずの飲み会などにも「一度帰って、子どもを寝かしつけてから行けば?」と言われるように。
「じいちゃんが死んだのに、どうしてこんなときくらい快く送り出してくれないんだ」と思っていました。
|
|
|
|
しかし半年前に祖父をなくしたリオも俺とまったく同じ気持ちだったんですね。
俺はどうしてあのとき、あんな意地悪をしてしまったのか……。
仕事で疲れていたとはいえ、リオをまったく思いやれませんでした。
時を巻き戻せるのなら……快く送り出したい。そう思っています。
|
|
|
|

