傷つけた名画を描き足して隠蔽 美術修復ゲーム「なかったことに」8月発売

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2026年07月23日 09:00  おたくま経済新聞

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傷つけた名画を描き足して隠蔽 美術修復ゲーム「なかったことに」8月発売

 ニュースやネット上で度々センセーショナルな話題となる、歴史的名画の「とんでもない修復劇」。あのヒヤヒヤするシチュエーションの当事者になりきり、自らの絵筆で破滅を回避する斬新なインディーゲームが登場しました。


 開発元のSF Createは、PC(Steam)向け新作ゲーム「なかったことに」のストアページを公開し、2026年8月にリリース予定であることを発表しました。


 本作は、運送中に傷つけてしまった世界的な名画の破損を、検査官がやってくるまでのわずかな時間で「描き足してごまかす」という、スリルとユーモアに満ちた美術修復シミュレーションゲームです。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


■ 「バレなきゃ、美術史さ」 破滅の負債から歴史を塗り替えろ

 本作の主人公は、10年間絵を描き続けるも誰の目にも留まらず、画家の夢に破れて絵画専門の運送員となった男性「ヴィンス・ラング」。会社の社訓はただひとつ、「絶対に、傷ひとつつけるな」というものですが、あるとき不運にも手が滑り、彼は数億ドルという天文学的な負債を抱える危機に直面してしまいます。


 絶望する彼を救うのは、会社に代々受け継がれてきた恐るべきしきたりである「描き足して、なかったことにする」という禁断の手段でした。


 「バレなきゃ、美術史さ」という強烈なキャッチコピーが示す通り、かつて誰にも認められなかった主人公の画力が、数億ドルのやらかしを隠蔽するという最悪かつ最高の舞台で初めて必要とされる、ブラックユーモアあふれるストーリーが展開していきます。



■ 制限時間は180秒 本物の修復さながらの色彩センスが試されるゲームシステム

 プレイヤーに与えられた制限時間は、検査官が到着するまでのわずか3分間(180秒)。この短い時間の中で、震える手で絵筆を取り、激しく破れてしまったキャンバスの空白を完璧に塗り埋めなければなりません。


 ゲーム内で使用できる道具は、絵の具と自分自身の色彩センス、そしてプレイヤースキルのみ。プレイヤーは木製のパレットの上で実際にさまざまな絵の具を混ぜ合わせ、原画に残された色彩を自分の目で正確に読み解きながら、欠損した部分だけを違和感なく補彩していく必要があります。


 手つきや工程そのものは本物の絵画修復の技術をベースにしており、色のわずかな違いを見抜く力がすべての成否を握る、見た目以上にシリアスで本格的な職人技が求められます。


■ 厳格な検査官による検品を潜り抜けろ 世界中のプレイヤーと競い合うことも

 3分が経過すると、厳格な検査官による検品がスタート。修復の結果は原画との一致率(再現度%)によって冷徹に機械採点され、検査官からの容赦ない一言が浴びせられるだけでなく、「どこの色や形が原画とズレてバレてしまったのか」がヒートマップによって赤裸々に可視化されてしまいます。


 検品が終わると画面には「原画」「事故直後の破損状態」「プレイヤーが施した修復後」の3枚の画像が横並びで表示され、結果は画像としてシステムに保存可能です。完璧にごまかし通した美麗な「完全犯罪」の記録は世界中のプレイヤーとリーダーボードで再現度を競い合えるほか、日替わりで全員が同じ一発勝負のお題に挑むデイリーチャレンジも搭載されています。


 一方で、あまりにもお粗末で元の絵からかけ離れてしまった悲惨な修復結果ほど、SNSで誰かに見せびらかしたくなるような独特の破壊力があるのかもしれません。プレイヤーそれぞれの個性が爆発する修復結果になりそうです。


■ 収録されるのはすべて実在の名画 実況配信や収益化も全面歓迎

 本作のもう一つの大きな魅力は、作中に登場する絵画がすべて実在の名画であるという点です。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」やゴッホの「ひまわり」、ムンクの「叫び」、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」など、誰もが一度は教科書や美術館で目にしたことのある世界的な傑作が40点以上収録されています。


 これらはすべて、パブリックドメインとなっている作品の高精細画像データを使用したもの。プレイヤーが手を加えるのは模写やレプリカではなく、美術史そのものという贅沢な背徳感を味わうことができます。


 また、開発元兼パブリッシャーのSF Createは、配信ガイドラインも同時に公開しており、YouTube等での実況生放送や動画投稿、切り抜き、ショート動画の公開を全面的に歓迎しています。


 各プラットフォームが提供する広告収益や投げ銭(スーパーチャット)といった収益化機能の利用も制限なく認められており、事前申請は不要で、ネタバレに関する制限も一切ないため、配信者にとっても夏休みのキラーコンテンツとして大きな盛り上がりを見せそうです。


 美麗なアートワークと緊迫した時間制限、そしてネットの流行を捉えたコミカルなシステムが見事に融合した本作。世界で一番上手に嘘をつき、歴史的価値を守り抜く、あるいは崩壊させる、スリリングな体験を味わいたい方は、2026年8月の発売に備えてみてはいかがでしょうか。


<参考・引用>
Steamストアページ「なかったことに」


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026072301.html

このニュースに関するつぶやき

  • 絵心が無いので、ロボット🤖化しても良いですかΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)!?
    • イイネ!1
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