米通商代表部(USTR)のグリア代表=3月16日、フランス・パリ(AFP時事) 【ワシントン時事】トランプ米政権は24日、強制労働への対策が不十分だとして、日本を含む60カ国・地域に最大12.5%の関税を発動した。日本には、既存の税率と合わせて上限を12.5%とする軽減措置を明記。時限措置として導入していた通商法122条に基づく全世界一律10%の代替関税は24日に失効した。
米国の輸入の99%を占める60カ国・地域に対し、10%か12.5%の税率を設定した。不公正な貿易慣行を是正するための制裁関税を認める通商法301条に基づく措置だ。
対日関税は従来の10%から引き上げられたが、昨年の対米合意に基づき税率に上限を設ける特例措置が認められた。日本などは相互関税の上限を既存の税率と合わせて15%とすることで一致しており、グリア米通商代表部(USTR)代表は、貿易合意を尊重する意向を示していた。
大半で関税を上乗せした一方、日本や欧州連合(EU)など5カ国・地域には税率の上限を設けた。強制労働品の輸入対策が効果的でないとして、19カ国・地域には10%の税率を設定。残る41カ国・地域は12.5%とした。自動車や鉄鋼・アルミニウムといった分野別関税などとは重複して課さない。
EUの税率は上限10%、中国は12.5%の上乗せとした。当初12.5%の案を示したインドなどは、制度変更を踏まえ10%とした。