
熊本県の特別養護老人ホームがSNSに「水がありません!」のメッセージを投稿しました。さらに手書きで「水がありません。給水車をお願いします」とも訴えています。猛暑の中で続く断水。そんな中、被災者支援が広がっています。
断水地域は広く分布 約7万9100戸南波雅俊キャスター:
ライフラインの復旧状況を見ていきます。
停電についてです。28日午後5時時点で約4万5000戸の停電がありましたが、現在は0戸という状況になっています。
水道についてです。
【断水 約7万9100戸】
八代市:約2万5300戸
宇城市:約1万7800戸
宇土市:約1万2200戸
熊本市:約8700戸
上天草市:約7300戸
氷川町:約3200戸
御船町:約2100戸
天草市:約1100戸
芦北町:約1000戸
甲佐町:約400戸
※熊本県 31日午後2時時点
|
|
|
|
復旧には時間がかかるというところで、断水が続いている地域が約7万9100戸という状況になっています。
八代市が最も多く約2万5300戸も断水が続いていて、その地域も広く分布している状況になります。
南波キャスター:
九州新幹線についてです。
地震が発生した直後は全線運休でしたが、29日に博多―筑後船小屋間で、本数は減らしながらも運転が再開されました。そして、31日に筑後船小屋―熊本間で運転が再開されました。本数は減らしながらも博多駅から熊本駅までは現状復旧しているという状況です。
ただ、熊本よりも南の、熊本―鹿児島中央間では運転見合わせが続いています。
新八代駅近くでレールが50cm以上破断している状況で、再開に時間がかかる見込みだということです。
南波キャスター:
本当に苦しい状況も続いていますが、2016年の熊本地震と比べても、夏の地震というところも大きなポイントです。
山内あゆキャスター:
10年前は春の地震でした。それはそれでもちろん大変なこともありましたが、(今回の地震では)今まで経験したことがない暑さの中で、家の前で軒先避難をしている人も多いようですね。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
地元の報道など見ていると、軒先避難、庭先避難、車中泊などの形で家の近くや車中で夜を過ごしている人が多いはずです。
ただ、10年前は4月半ばでしたが、今回は酷暑が続く7月・8月ということで、もうそろそろ、いわゆる広域避難、あるいは二次避難とも言いますが、避難所も含めてそこから他の宿泊施設を自治体や国が用意する、あるいは親戚や友人を頼って思い切って遠くに行くなどを検討してほしい時期に入ってきたと思います。
|
|
|
|
山内キャスター:
ただ、被害にあった自分の家を残してどこかに行くのは、なかなか思い切れないものではないでしょうか。
蓮見孝之キャスター:
まだ考えが及ばないですよね。
地域住民との絆、あとは集団心理、そういったところも考えると、『自分だけが』という大きな判断を、疲れている時にできるのかということを自分に置き換えると非常に難しいですよね。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
10年前に、80歳のおばが熊本で一人暮らしをしていて、その時に車中泊を3日くらいしました。
本震が起きた時に、『東京に来てくれ』と呼び寄せました。2か月くらい過ごして、熊本が落ち着いたところで帰ってもらいました。
そうすると、家は半壊していましたが、耐震補強の工事などの余裕も出てきていて、すぐ大工さんに入ってもらったりできたんです。
なので、思い切って遠くの親戚や友達を頼るのはいいと思います。
特に子どもたちも夏休みで、言わば広域避難しやすい状況にあると思いますが、高齢者などをはじめ、家や車や庭先ではない選択肢を考えてほしいですね。
南波キャスター:
ご高齢の人の中には、例えば移動すること自体がストレスになる人もいると思いますが、選択肢として広域避難を考えなくてはいけないフェーズに入ってきている時期なのかなと思いますね。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
能登半島地震の時は、輪島市の人たちが100キロ以上離れた金沢市に宿泊施設を用意してもらって広域避難したケースがあります。
もちろん災害指定がされていると、バスの用意も公費でできるので、そういうことも国や自治体は早めに手を打ってあげてほしいと思います。
|
|
|
|
南波キャスター:
被災者支援について見ていきます。
【熊本地震 被災者支援】
▼無料Wi-Fiサービス「00000JAPAN」
→Wi-Fi設定で選択し、ID・パスワードの入力不要で利用可
▼レンタル充電器 無料利用「チャージスポット」
→宇城市など119か所に設置。機種によるがスマホ1台フル充電可。
※レンタルから48時間未満
南波キャスター:
トヨタの「通れた道マップ」というものもあります。
通れる道は青いラインで示されています。一方で地図上の「赤いマーク」が通れないポイントで、マークをクリックすると、「通行止」「道路損壊」など道路状況などが把握できます。
カーナビを通してトヨタ車の走行記録を収集、通行止めなど交通規制や渋滞など道路状況を地図に反映するというものになっています。
熊本県とトヨタは2025年9月、災害発生後の人命救助や物資輸送を迅速に行うため「通れた道マップ」を活用することで協定を締結しています。
現地でボランティアなどの受け入れ準備は進んでいませんが、今後こういったものを使える可能性も出てきます。
=============
<プロフィール>
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BSーTBS「報道1930」ニュース解説
