
家族のためによかれと思って行動したはずなのに、気づけばすべての責任をなすりつけられる。それどころか家庭内で悪者にされてヘコんでしまう。そんな経験、世のお母さんなら一度や二度ではないかもしれません。
『この場合、誰が悪いのでしょうか?』投稿者さんは、中学生の娘さんから頼みごとをされていました。それは「土曜の午前中に、昔通っていた小学校のイベントを見にいきたいから、仕事に出る朝7時半に起こしてほしい」という内容。しかし当日、娘さんは朝4時まで夜更かしして爆睡。そこで投稿者さんは起こすのを旦那さんに託して、出勤してしまいました。ところが旦那さんは起こす相手を息子さんと勘違いしてしまい、結局娘さんは寝過ごしてイベントに行けなくなってしまいました。
投稿者さんの帰宅後、娘さんはパジャマのままふて寝していました。旦那さんは「カレンダーに予定を書いていなかったお前が悪い」と逆ギレして投稿者さんを責め、不機嫌になる始末。自分の不手際や夜更かしを棚にあげ、嫌なことがあると何でも母親のせいにする家族の態度に、投稿者さんは「本当に私が悪いのだろうか」と深く落ち込んでいます。
家族それぞれに反省点があるのでは
「誰が悪いのでしょうか?」と質問した投稿者さん。ところがママたちの意見は大きく割れたようです。
『えっ? 「起こして」って頼まれたのに「よく寝てるから」って理由で起こさないのは意味がわからないんだけど? まずは約束を守ってからじゃないの?』
『「出勤時でいいから起こして!」って言われてるのに、よく寝ていたため起こさず、旦那に頼む。この時点でお母さんが悪い。よく寝てようがなんだろうが起こすわ、私なら』
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『どう考えても娘さんでしょ。理由? 自分の用事なんだから、自分で起きなきゃ』
『娘さんが悪い。自分で予定しておいて前日夜更かしって……自業自得』ママたちの意見が割れたことからもわかるように、今回のトラブル、実は登場人物みんなが「ちょっとずつ惜しい」動きをしているのかもしれません。
そもそも次の日に大切な予定があるのに、朝4時まで夜更かしをしていた娘さんの行動が一番の引き金ではあります。「起きる気はあったの?」と突っ込まれても仕方がないでしょう。しかし投稿者さんも「起こして」と頼まれていた以上、どんなに爆睡していても一度声をかけて起こしておけば、その後の二度寝は完全に娘さんの自己責任になっていたはず。そして頼まれたのに間違えて息子さんを起こし続けた旦那さんのうっかり具合も、なかなかの脱力モノでしょう。誰かひとりが完全に悪いわけではなく、小さなボタンの掛け違いが綺麗に重なってしまった、というのが今回のトラブルの要因ではないでしょうか。
なぜ「お母さん」ばかりが責められるの?
『旦那さんと娘さんは、他責思考なところがよく似ているね』
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『旦那は自分が勘違いしたくせに、「予定表に書いてない」とか責任逃れするあたりが……。自分が責められる前に、言いがかりでもいいから相手のミスを探してつつこうとする小賢しさは、決して褒められたおこないじゃない』
『自分で起きられないくせに夜更かしをする娘、約束したのに父親に任せた母、任されたのに、間違えたうえに「カレンダーに書いてなかった」と八つ当たりする旦那……。みんな悪いけど、他責の娘と旦那が気になる』
『そうだね、母が悪いね。何でも自分のせいにされて受け入れてるんだもん。そういう風潮をつくってるのは母自身だよね。ちなみに今回のは娘さんひとりが完全に悪い』今回のケース、なぜ家のなかは「お母さん(投稿者さん)が悪い」という空気になっているのでしょうか。投稿者さんとしてはここが一番のモヤモヤポイントでしょう。
旦那さんは自分の間違いを認めずに「カレンダーに書いてないのが悪い」と話をすり替え、娘さんは自分が夜更かしした結果なのに「何で起こさなかったの!」と投稿者さんにキレる。これは典型的な他責思考だといわれても無理はないでしょう。ひょっとしたら甘えの裏返しなのかもしれません。「お母さんは何を言っても許してくれる」と考えているからこそ、自分の不手際で生まれた不都合に直面したとき、怒りをぶつけやすいお母さんをサンドバッグにしている可能性も捨てきれません。
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「私が悪かった」を手放して
『もう頼まれても断って、起こさなくていいのでは? 中学生ですよね? 少し構いすぎですよ。他人に責任を押しつけるのを受け入れるのではなく、放置でいいでしょ』
『カレンダーうんぬんはそれぞれ予定がある人が書けばいいだろ。人任せにするな!』
『スケープゴートにされてますよ。明日からは、もう娘さんを起こさなくていいですよ。スヌーズ機能がある目覚ましを買って渡しましょう。あとは娘も旦那もスルーしとくのが吉』
『中学生にもなってひとりで起きられない娘が悪い。予定は誰が書いてもOK、むしろ娘が書き込め。間違って息子を起こし続けた旦那が妻を責める資格はない』家族から理不尽に責められたとき、波風を立てまいと「ハイハイ、私が全部悪うございました」と引き下がってしまう……そんな人は、ひょっとしたら少なくないのではないでしょうか。しかしママたちは「実は逆効果だ」とキッパリ。お母さんが都合よく責任を引き受けてしまったら、家族の「お母さんのせいにすれば楽になれる」という悪癖がどんどん強化されかねない、ということなのでしょう。
これを機に、家庭内での境界線をビシッと引き直すのはいかがでしょうか。ママたちが口を揃えて言うように、娘さんには「もう中学生なんだから、自分の遊びの予定は目覚まし時計をかけて自分で起きなさい。お母さんはもう起こしません」と宣言するのもいいかもしれません。旦那さんに対しても「私の口頭のお願いすら覚えられないなら、次からは自分でカレンダーにメモしてね」と毅然と言い放ってもいいはずです。冷たいようですが、他責思考の家族を自立させるために必要ではないでしょうか。
家族のためによかれと思って立ち回った結果、全方向から責められて落ち込んでしまう。そんな理不尽な「お母さんサンドバッグ現象」から抜け出すためには、家族間であってもキッパリと境界線を引くのがいいのかもしれませんね。
文・motte 編集・いけがみもえ イラスト・善哉あん
