
2000年の登場から26年が経過した今なお、数々の名作とともに愛され続けている家庭用ゲーム機「プレイステーション2(PS2)」。経年劣化によってディスクの読み込みがうまくいかなくなってしまう本体も多い中、あるユニークな方法で乗り切る投稿がX上で大きな注目を集めています。
「我が家のPS2本体 やっぱりこの角度でしか動きません」という言葉とともに写真を投稿したのは、Xユーザー・ナイトメアさん。添えられた写真には、PS2本体が家具に寄りかかるように絶妙な斜めの角度で立てかけられている姿が収められています。なぜこれで動くんだ……。
このPS2本体は、今から約20年前に購入したという「SCPH-37000L オーシャンブルー」。しばらく自宅の押し入れに眠っていたものを何年ぶりかに引っ張り出して起動してみたところ、ディスクが正常に読み取れなくなっていたのだそうです。
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かつては問題なく起動していた愛機が沈黙し、一見すると壊れてしまったかのように思えるこの状況。しかし、ナイトメアさんは迷わず本体を斜めに傾けてセットしました。すると、何事もなかったかのようにディスクを認識し、ゲームが起動したというのです。
一見すると怪しいおまじないのようにも思えるこの「斜め置き」ですが、ナイトメアさんがこの対処法に辿り着いた背景には、過去の職歴が関係していました。
ナイトメアさんはかつてゲームショップの店長を務めており、店内のプロモーション用として日々PS2で店頭用デモDVDを流し続けていました。しかし、過酷な稼働環境による経年劣化のため、本体はまず「横置き」で読み込まなくなり、次に「縦置き」でも読み込まなくなるという症状に見舞われます。
そんな中、あるスタッフが「本体を斜めに傾けたり、ひっくり返して逆さにしたりすると動くことがある」という法則を発見。その裏技的な対処法は自然と店舗内で共有され、気づけば自分の店だけでなく、近隣の競合店の店長たちも同じようにPS2を斜めや逆さにしてデモ映像を流していたのだとか。長年ゲーム業界の現場にいたからこそ身についた、まさに叩き上げの知恵だったのです。
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ゲーム機の光学ドライブは、長年の使用や経年劣化によってピックアップレンズの位置やレーザーの出力が狂い、ディスクを読み込めなくなることがあります。これを重力や角度の変化を利用して一時的に読み込ませるという手法(※メーカー非公式の自己責任による対処法)は、実は当時の熱心なゲーマーたちの間でも、まことしやかに語り継がれてきた「知る人ぞ知る裏技」でした。
今回のナイトメアさんの投稿の返信欄には、驚きの声とともに「うちのPS2もひっくり返して使ってました」「横、縦、斜め、逆さへと進化していくのはPS2あるある」といった、同時代を駆け抜けたゲーマーたちからの共感の声が殺到。
この反響について、ナイトメアさんは「当時のゲームショップ関係者くらいしか知らない技だと思っていましたが、今回多くの方から『懐かしい』『やったことある』というコメントをいただき、意外な認知度の高さに驚きました」とコメントを寄せてくれました。
本来の置き方とは少し違うけれど、創意工夫(とちょっとしたお祈り)で今もなお思い出のソフトを動かしてくれる愛おしい相棒。押し入れの奥で眠っている思い出の名機を、久しぶりに起こしてみたくなるようなノスタルジーに満ちたエピソードでした。
<記事化協力>
ナイトメアさん(@Nightmaregameb)
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(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026080702.html|
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