「お店と同じ値段」拡大=飲食配達代行、普及のカギに

1

2026年08月10日 08:02  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

ウーバーイーツ日本法人のブロブキナ・ユリア代表=6日午前、東京都港区
 飲食宅配代行業界で、アプリから店舗と同価格で注文できる「店頭同一価格」を導入する動きが加速している。宅配代行市場は右肩上がりの成長が続くが、日本では米国や韓国などと比べ浸透が後れている。「デリバリーは割高」との心理的障壁を払拭し、利用者増につなげる狙いだ。ただ、過当競争を招く恐れも指摘されている。

 店頭同一価格のシステムでは、配達コストや手数料を宅配代行業者や利用者が基本的に負担する。注文当たりの利益は圧迫されるが、割安感から注文数増加につながると期待される。

 12万店舗超の加盟店を抱えるウーバーイーツ日本法人(東京)は3月、店頭同一価格を導入。ブロブキナ・ユリア同社代表は、「日本の消費者は価格に敏感。物価高騰が続く中、手頃に頼める状況にすることが優先事項だ」と語る。利用者増により、導入した約2万2000店の売上高は、平均約80%増加しているという。

 出前館の矢野哲社長も店頭同一価格で「利用者が増えている」と話す。同社では昨年の導入以降、約2万5000店が同一価格を採用しており、矢野氏は「売上高が増えている店舗があるからこそ継続できる」と説明。「ウィンウィン」だと強調した。

 「お店と同価格」で急拡大する新興勢力もある。2025年1月にサービスを開始した「ロケットナウ」は、手数料などを無料とした低価格を掲げ、6月にはアプリダウンロード数が700万件を突破。運営会社日本法人のダニエル・ジャラミロ代表は「市場では新しいものが求められている」と語り、事業拡大に意欲を示す。

 ただ、外食アナリストの三輪大輔氏は「(店舗側の)価格競争になる面も否めない」と指摘。「店舗の賛同を得られるかが定着のカギだ」との見方を示した。 

出前館の矢野哲社長=3日、東京都渋谷区
出前館の矢野哲社長=3日、東京都渋谷区


「ロケットナウ」運営会社日本法人代表のダニエル・ジャラミロ氏=6月5日、東京都港区
「ロケットナウ」運営会社日本法人代表のダニエル・ジャラミロ氏=6月5日、東京都港区

このニュースに関するつぶやき

  • 出前のコストが消えて無くなる訳じゃないのだから、同じ値段にするなら最終的にはお店の側の値段を高くして採算を取るしかないよね。しかもデリバリーは軽減税率。店で食べるのはますます損になる。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングトレンド

前日のランキングへ

ニュース設定